これは携帯投稿です。光文社から。ご恵贈ありがとうございます。そして、おめでとうございます。
出版社/著者からの内容紹介
◎激変する中国の現在(いま)を活写した、渾身のルポ
◎2009年春から毎月のように勃発する抗議デモ、抵抗運動の意味するところは? そして「反日」はどこへ消えたのか?
◎取材を始めた04年から05年にかけて日本のメディアで中国は「反日」一色だった。一方、この原稿を書いている09年の日本では「反日」などほとんど意識されていない。「反日」一色だった国がたかだか5年の間にまるで「反日」のない国に成り変わることがあるのか? (本文より)
◎「ごく普通の中国人の暮らしや考えを知りたい。政治とかそんな話でなく」
人権や台湾問題など、政治がらみのニュースが盛り上がると、しばしばこのような声が聞かれ、「中国の普通の人は無関心だった」「政府やマスコミが煽るだけだ」などと言われたりする。
中国報道がとかく一面的なことは度々言及されることで、何か事件があった場合に報道で取り上げられる政府の要人でなく普通の人の声に答えを求めようとする姿勢は間違っていない。ただし、厄介なのは「ごく普通の中国人」がどのような人を指すのかが明確でないままに語られることだ。(本文より)
【著者紹介】
麻生晴一郎(あそうせいいちろう)
一九六六年福岡県生まれ。湘南高校を経て東京大学国文科に進む。大学在学中の八七年から上海、ハルビンなどを放浪。大学卒業後、テレビマンユニオンに就職するものの三年足らずで退社。以来九八年までの大半を中国、香港、タイ、ラオス、インドや東京の中国人社会などで過ごし、無一文同然の生活を送る。九八年より執筆とテレビ制作(ディレクター・プロデューサー)開始、二〇〇三年より執筆に一本化。著書に『北京芸術村 抵抗と自由の日々』(社会評論社)、『旅の指さし会話帳 中国』(情報センター出版局)、『こころ熱く武骨でうざったい中国』(情報センター出版局)などがある。