日本で「中国人が中国人を狙う詐欺事件」が頻発、700万円だまし取られた女性も―華字紙Record China 8月30日(火)17時30分配信
2011年8月27日、在日中国人の悩み相談を行っている「中日ボランティア協会」は在日中国人を狙った「金元宝」詐欺が流行っているとして注意を呼び掛けた。28日付で華字紙・日本僑報が伝えた。
「金元宝」とは中国の昔の金貨。同協会によると、ここ数年、中国からの出稼ぎ労働者を装った人物から、「工事現場から『金元宝』が出てきた。処理に協力してほしい」などと言って騙す電話が在日中国人宅にかかってくるようになった。これまでに北海道から沖縄まで100人余りが電話を受け、うち10数人が被害を受けた。
電話をかけてくる人物はひどい南方なまりで純朴な青年を装い、日本で経済的・社会的に成功した中国人を狙う。同協会は昨年、「金元宝被害者の会」を結成。弁護士や警察、中国大使館などと協力し、対策を講じている。
20日には来日30年になる女性が「700万円をだまし取られた」と同協会に訴えてきた。先月、「昔の親友のいとこ」を名乗る青年から助けを求められ、応じてしまったという。女性によると、真面目そうな青年が「働いている建設現場で壺を見つけ、こっそり宿舎に持ち帰ったところ、中から銀貨や紙幣と一緒に大量の『金元宝』が出てきた。数千万円相当になる」と話しを持ちかけてきた。
そして、「日本に友人はいないし、日本語も分からない。来週には契約切れで中国に戻らなければならない。あなたはいとこの親友だから信用して壺ごと置いていく。その代わりとして現金をくれないか。壺は後でもう1度来日して取りに来る」と言われた。女性は「貯金のすべてを渡してしまった」と憔悴しきっているという。(翻訳・編集/NN)
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