「日本僑報」によると、10月18日、東京中国文化センターにおいて行われた、日中文化交流協会創立55周年記念レセプションに出席のため、中国出版代表団(団長・宋明晶中国新聞出版総署高級顧問)一行6名が来日した。
式典には、一行のほか中華人民共和国駐日本国大使館・哈斯巴根一等書記官、石軍中国文化センター長ほか中国専門書店関係者が出席した。
挨拶に立った宋団長は中国の優秀な図書の紹介と書籍を通じた中日文化交流の重要性、将来中日両国でより多くの新聞、書籍の輸入販売が促進されることを期待すると述べた。
式典後開催された座談会では、中国の出版産業の現状として、年25%の上昇がみられ昨年は32万点、71億冊の販売が記録された中国の市場が紹介された。また、中国においてもデジタル化の波が押し寄せ急速な発展を遂げつつある状況が紹介された。
日本側の書店代表からは、不景気による書籍販売の落ち込み、それにも増して書籍のデジタル化による紙離れの状況が発表され、中国からの輸入書籍に対し、中国政府からの支援をお願いしたい旨申しいれた。
それに答えて、支援の検討とデジタル化に対し中日両国が知恵を出し合い、将来の出版業界の方向性を模索することが必要であると宋団長は述べた。
一行は、10月17日より22日まで滞在し、東京のほか北海道を訪問し各地で出版、印刷、書店などの関係方面と交流し友好と相互理解を深める。(岩楯嘉之)