日 時: 2011年12月3日(土)午後1時30分~4時30分
場 所: 豊島区 勤労福祉会館 6階 第7会議室
演 題: 『日中関係とODA(政府開発援助)』~北京駐在を終えて
講 師: 岡 田 実 先生(前JICA中国事務所副所長)
司 会: 段 躍 中(日本僑報社・日中交流研究所)
会 費: 一人 ¥1,000 (当日・茶菓子代)
◆講演概要◆
2008年は、日中平和友好条約締結と中国の改革開放30周年にあたり、また2009年は、対中ODAの出発点となった1979年の大平総理訪中から30周年の節目の年でした。さらに来年2012年は日中国交正常化40周年を迎えます。
なぜ、日本は1979年以来、中国の経済建設、改革開放への協力を進めてきたのか? 中国はなにゆえに日本との協力関係を受け入れてきたのか? この節目の時期を捉え、対中ODAの原点に時計の針を戻し、対中ODAの軌跡を辿り、日中関係の大きな背景の下に映し出すことを試みたいと思います。
また、2008年の四川大地震に対する日本の国際緊急援助隊、その後の復興支援、さらには東日本大地震に対する中国の支援などを通じた見た日中協力の現場について、お話ししたいと思います。
■講師略歴■
東北大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て、1988年に国際協力事業団(現独立行政法人国際協力機構、JICA)入団。その後、北京大学留学(1990-1991)、JICA中国事務所員(1991-1994)、中国援助調整専門家(2001-2003)、JICA中国事務所副所長(2007-2011)として、対中ODAに関わる。
勤務のかたわら、2004年法政大学大学院政治学研究科(社会人夜間)入学、2006年に政治学修士号。2010年政治学博士号取得。主な著書に『日中関係とODA―対中ODAをめぐる政治外交史入門-』(日本僑報社、2008年、http://duan.jp/item/081.html)、「日本対華政府開発援助計画(ODA)中的人材培養事業」『改革開放与日本留学』第10章(中国・社会科学文献出版社、2010年)、『「対外援助国」中国の創成と変容1949-1964』(御茶の水書房、2011年11月予定)がある。