日本中国友好協会(東京・西神田)の機関紙『日中友好新聞』は最新3月15日号の1面トップで、日本僑報社の人気書『中国若者たちの生の声』(中国人の日本語作文コンクール受賞作品集)に関する話題と、このシリーズを2005年から毎年発行している段躍中編集長へのインタビューなどを大きく伝えた。
同紙では昨年4月5日号から「日本と仲良く 中国若者の思い=日本語作文集」と題して、『中国若者たちの生の声』から大要を転載してシリーズ化。最新号(3月15日号)でその連載は19回を数え、「多くの読者から『素晴らしい作文、感動した』との共感が寄せられています」と報じている。
この評判を受けて「日本語作文集」と段編集長へのインタビューが大きく取り上げられた最新号1面には「中国若者の日本語作文通じ “草の根の友好”促進 ~段躍中さん」との大見出しが踊っている。
中国人の日本語作文コンクールが昨年第9回を迎え、その受賞作文が「作品集」として毎年刊行されていること、読者は日本全国をはじめ中国大陸・台湾・香港とシンガポール・アメリカ・ドイツなどに及び、大変な反響を呼んでいることなどが紹介されている。
さらに昨年第9集の応募時は「最悪の日中関係のなか減少が心配」されたが、「166校(大学・専門学校、高校、中学校)から2938作の応募」があったとした上で、「日本との関係が険悪ななかで、中国で日本語を学ぶ応募者たちは、周囲の人びとの目を気にしつつも、日本の良いところを認め、素直な感動を生き生きと描いてくれた」と報道。
「ここに日中友好の真の姿を見た思いです。こうした心の通う国民交流と相互理解をもっともっと大きくすれば、いろいろな政治的な事件が起こっても国民間の友好と信頼は崩れないでしょう」との段編集長の力強いコメントも伝えている。
記事ではこのほか、段編集長が住まいのある東京池袋の公園で、毎週休まず続けている「星期日漢語角~日曜日の中国語サロン」についても紹介。
漢語角は「300回を超え、延べ1万2000人が参加」、また「目標は『漢語角』を日本に100ヵ所作ること、いま大阪、名古屋にも広がりつつ」あるなどと、その現状と今後の目標を伝えている。その上で「協会の活動にも生かせるヒントをいただいた思いでした」という記者の前向きな印象も記されている。
段編集長は『日中友好新聞』を開きつつ「日中友好協会の新聞1面トップに取り上げていただいて、大変うれしく思っている。これを励みに民間交流、草の根交流の促進に一層努力していきたい」と決意を新たにしていた。