先日皆さんに紹介しましたが、人民新聞社山田洋一編集長が中国の江西省へ現地取材されまして、素晴らしいレポートが連載されています。本日は三回目が送られました。ぜひご高覧下さい。
江西財経大学生が日中関係について討論
草の根交流で国家間対立を克服する
対立を深める日中両政府。不測の衝突すら危惧される事態について、中国の学生が「平和への提言」をテーマに討論会を行うというので、現地取材に飛んだ。
今回取材の最大の収穫は、険悪化する日中関係という学生にとっては過大ともいえるテーマに真正面から向き合い、自分にできることを探そうとする真摯な姿に接することができたことだ。中国で日本語を学ぶことは、フランス語や英語とは違う特別な意味を帯びる。とりわけ両国関係が緊張すると過去の侵略の歴史がクローズアップされて、「なぜ、何のために学ぶのか?」を自ら問うことになるからだ。
実際、反日デモが起こった2012年には、「売国奴」と非難された学生も多い。日本語学科学生は親や友人から「よりによって、なぜ日本語を学ぶのか?」と問われ、各々答えを探すという経験を語っている。教師たちにとっても二国関係悪化は悩みの種だ。ここ数年、日本語を学ぶ学生数が減り続け、転部希望者は増え続けているという。
江西財経大は、省内各地から成績優秀な学生が集まるエリート校だ。全寮制で貧しい農村部出身の学生も多い。日本語学科の規模は南昌市の日本語学科のある大学で最も少人数だが、省内スピーチコンテストや全国規模の作文コンクール(日本僑報社主催)でも上位入賞を果たしている。外国語学院日本語学科主任の厳新平さんに企画の意図などを聞いた。(文責・山田)
全文はhttp://www.jimmin.com/htmldoc/151201.htm へどうぞ。