今号のメルマガは、最新刊の“若者が考える「日中の未来」”シリーズ第2弾『日中経済交流の次世代構想―学生懸賞論文集』の特集です。
本書は、日本日中関係学会の宮本雄二会長(元駐中国大使)が監修を、同学会が編集を務められました。同学会の第4回「宮本賞」(日中学生懸賞論文)で、最優秀賞などを受賞した12本の論文を全文掲載しています。日中の若者がいま何を考えているか、如実に知ることのできる力作が揃っています。
5月14日、都内で同学会主催の若者シンポジウムが開かれ、刷り上ったばかりの本書がその場で初めてお披露目されました(下記参照)。宮本会長はじめ同会の役員、関係者、受賞者らが一堂に会しましたが、すこぶる感心したのは若者たちのパワーのすごさです。
とくにこのシンポジウムのためはるばる中国・広州から駆けつけてくれた優秀賞受賞の龍蕾さん(広東外語外貿大学)の流暢な日本語には驚きました。受賞論文の骨子についての紹介後、会場から質問が相次ぎましたが、龍さんは達者な日本語で的確に答え、会場から大きな拍手を受けていました。
○ 本日(18日)はまた、都内の工学院大学孔子学院で、日中翻訳学院修了生の重松なほさん(『中国人の価値観』訳者)、町田晶さん(『悩まない心をつくる人生講義』訳者)=いずれも小社刊=の2人が講師として登壇しました(主催:同学院、認定NPO法人東京都日中友好協会)。
「トークショー:若い翻訳者が触れてみた中国」と題した講座でした。冒頭部分を聴講してきましたが、会場の人たちに“翻訳を通して見た中国”についてわかりやすく語りかけており、ここでもやはり力強い若者パワーに感心させられました。
日中翻訳学院の修了生たちは、今月さらに27日に八重洲ブックセンター本店、31日にジュンク堂書店池袋本店でのイベントで、それぞれ生のトークを繰り広げます。充実の講師陣と内容で、自信を持ってお届けします!よろしければぜひご参加ください!
以前にもお伝えしましたが、4月に私のふるさと湖南省を訪れた著名な経済学者の島田晴雄先生(千葉商科大学学長)も、中国の学生たちのパワーに圧倒されたと、湖南訪問の模様を2回のレポートに分けてご紹介くださいました。
http://www.huffingtonpost.jp/haruo-shimada/trip-to-hunan_b_9725640.html
http://www.huffingtonpost.jp/haruo-shimada/discussion-in-hunan-universty_b_9734032.html
将来、日中関係を変えていくのは、フレッシュな感性と柔軟性を持つ、若者たちの力に左右されるところが大きいと思います。
若い世代の皆さんには、日中双方でさらに協力し合い、話し合い、多くの経験と交流を重ねて、いい日中関係を築き上げていってほしいと心から願っています。