【日本僑報社発】日本僑報社は10月中旬、大好評シリーズ、豊子ガイ児童文学全集の第5巻となる『わが子たちへ』を刊行し発売した(ガイ=りっしんべんに豈)。
中国近代文壇を代表する豊子ガイの児童文学全集第5巻。豊子ガイは竹久夢二と親交をもち、『源氏物語』『草枕』の翻訳を手がけるなど日本とも深い関わりを持った。
世界中の子供たちに愛された続けた豊子ガイ作品の中から、本書は子どもたちの幼少の頃のエピソードを愛情いっぱいにつづった「わが子たちへ」をはじめ、作者が子どもの
ころから感じていた疑問や、愛猫やガチョウと暮らした思い出を描いた作品など全16編を収録した。
時にはやさしく子どもたちに語りかけ、時には子どもの世界を通して大人社会を風刺した、近代中国児童文学の巨匠のエッセイ集。全7巻順次刊行予定。
本書の翻訳は、日中翻訳学院の藤村とも恵さんが担当した。藤村さんは、訳書に第4回翻訳新人賞を受賞した『豊子ガイ児童文学全集第2巻 少年音楽物語』(日本僑報社)があり、豊子ガイ児童文学全集の翻訳は2作目となる。
【収録作品】ひまわりの種/隣人/おたまじゃくし/わが子たちへ/父親のあり方/子どものけんか/二つの「?」/新年/随想五編/沙坪小屋のガチョウ/猫の白ゾウ/ネコババする猫/ポン菓子/南穎がやってきた/私塾での生活/猫のミーちゃん