『対中外交の蹉跌―上海と日本人外交官』の【内容紹介】 戦前期上海は、総領事館とともに公使館・大使館事務所が設置され、日本の対中外交上の一大拠点であった。当時の文官エリートであった日本人外交官は、なぜ中国との関係を外交的にマネージすることができず、陸軍に代表される武官エリートに翻弄され、あるいは時として同調することによって、明治の開国以来、近代日本が血と汗をもって営々と築き上げて来た遺産を崩壊させてしまったのか。上海で活躍した代表的な外交官の足跡を辿ることにより、彼らが果たした役割と限界、そして対中外交の蹉跌の背景と、現代の日中関係に通じる教訓と視座を提示する。
【目次】
・第一章:私と中国、そして上海
・第二章:上海租界の発展と日本
・第三章:戦前期上海と日本人外交官
・第四章:最近の上海と日本
・第五章:今後の日本外交と中国
外務大臣・中国大使(公使)・上海総領事歴任表
その他の在中国公館長歴任表(戦後)