朝日新聞7月3日の報道。中・韓の旅行者が日・韓、日・中を抜く 05年調査
05年に日本、中国、韓国の3カ国でそれぞれの国を訪れた旅行者数(到着統計ベース)のうち、中国―韓国間の旅行者数が初めて日本―中国間、日本―韓国間の旅行者数を上回ったことが、国土交通省のまとめで分かった。05年は日韓間では竹島問題が再燃。日中間でも歴史教科書問題をきっかけにした反日デモなどが起き、日中、日韓間の旅行のキャンセルが相次いだことが響いた、と国交省はみている。
まとめによると、05年の日中間は前年比2.3%増の404万人、日韓間は同3.9%増の419万人だったのに対し、中韓間は同22.6%増の426万人だった。統計がある01~04年まではずっと日韓間が1位、日中間が2位で、中国に渡航する外国人は日本人が1位だったが、05年では中国を訪れる外国人は韓国人が1位。経済が急成長する中国と韓国間のビジネス拡大も後押ししたとみられる。日本を訪れる外国人数は1位が韓国、4位が中国となっている。
日本各地の観光地では昨年、中国の団体旅行や韓国の修学旅行、公務員の研修旅行などを中心に旅行が相次いで取りやめになった。「キャンセルした日本旅行の振り替え先は安くて近い中国が多かった」(韓国の旅行業者)という。