日経とgooのビジネス情報サイトから8月8日に検索した情報です。
1 オピニオン編集部から 2006/ 06/ 05朝日新聞 朝刊p.8 600字
日中両政府が進める高校生同士の交流で、今年は1100人の中国人が来日する。5月に来た第1陣200人のうち1人が「ほとんど知らなかった日本を肌で感じた」と話した。日本人とは英語が使われたという。
「中国人の多くは日本語が分からず、行ったこともない」
「ひと」(5月30日付)で紹介した日中交流研究所長、段躍中(ドゥワンユエジョン)さんの言葉に、はっとした。ぎくしゃくする日中関係。相互理解を進めるにしても「言語の壁」の厚さを実感させられた。
段さんは、日本人を対象に、「中国語と私」のテーマで、中国語作文コンクールを企画、運営した。学生や社会人が中国語を始めたきっかけや、現在の思いを、中国人に中国語で伝える機会にしようと考えたからだ。
優秀作36点に和訳を付け、最優秀賞のタイトル「我們永遠是朋友」(私たちは永遠の友人)の書名で、日本僑報社(東京)から出版した。自ら設立した会社であり、編集長も務める。中国人へのメッセージでもある。
「これなら、中国人も日本人も気軽に読める。本の力は大きい」と胸を張る。人民日報に送ったところ、記事になったという。出版人の真骨頂だろう。
昨年11~12月のオピニオン面。「高見邦雄の中国・黄土高原の村から」で高見さんは14年間取り組んできた緑化事業を通じ、草の根交流の面白さと大切さをユーモアを交えて書いた。
個人の交流の集積は外交の幅を広げる力になろう。(伊藤)