30日夜、国際交流基金主催の中国ベストセラー作家余華氏の講演会(上の写真)が国際交流基金(ジャパンファウンデーション)国際会議場 (アーク森ビル20F)にて行われました。聞き手は藤井省三東京大学教授、同時通訳は日本僑報社から共著書を刊行したことのある王小燕さん(中国国際放送局記者、早稲田大学留学中、共著書『
アジアカップ・サッカー騒ぎはなぜ起きたのか』)。
二時間半を超えた講演でしたが、もっとお聞きしたかったです。さすが有名作家で、参加してよかったと思っています。
講演の最後に、初訪日の印象をいろいろ紹介しました。特に日本と日本人を評価する言葉を聞いて、在日中国人としては心強くなるし、とても嬉しいと思っています。日本に対する好印象を、将来の創作活動にも反映してくれたらもっといいと思います。ただ少し心配していることは、親日的言論で、中国国内の「憤青」たちから批判されるではないか、講演会の後の懇親会の時、作家に聞いてみたところ、「不会」という返事でした。
余華氏のような文化人を多く招聘し、もっと多くの日本人と直接交流し、帰国したら中国人に自らの体験を紹介することによって、日中相互理解が随分深められて行くではないかと思います。そのため、余華氏の帰国後のマスメディアでの日本見聞録を楽しみに期待したいです。
彼の講演の中にお互いに相手の長所を多く見いだすことはとても重要だとの締め括りは大変共鳴を感じました。私が日中作文コンクールを主催する目的もそれぞれのホンネで語り合い、相手と学び合い、積極的に発信することにより、両国民の信頼関係を築いていくことです。皆さん、ぜひ応援のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、講演会及び作家に関する紹介は次の頁にもあります。
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/news/0608/08-05.html下の写真は懇親会で作家のサインをもらった参加者が余華氏と記念写真をとる。by段躍中(無断転載禁止)