お待たせいたしました。
このたび、長い間ご予約だけを受け付けていた『
「氷点」事件と歴史教科書論争―日本人学者が読み解く中国の歴史論争』を刊行いたします。http://duan.jp/item/052.html
これまで、「氷点」シリーズは、当社から3冊刊行いたしております。新たな視点からの1冊として、4冊目を日本人の学者として佐藤公彦教授がご執筆下さいました。
佐藤教授は、中国近現代史を貫く民族主義と近現代主義の思想潮流の中で行われた「氷点」事件の論争を、歴史学的に分析することを通じて、今の中国の言論・学術の自由、思想傾向の赤裸々な姿を浮かび上がらせました。また、論争評価史的な光を当てることによって見えてくる現代中国の思想文化状況から、「氷点」事件論争の歴史的な位置を明らかにされました。
「氷点」事件に関して、これまで単発に記述したものは少なからずあると思います。しかし、同じ出版社から書籍を重ねて出版することによって、論がより深まったものを、読者の皆様にお届けできると存じます。
その上、4冊目を出版することによって、ワンサイドから見た議論ではなく、中国人側・日本人側、そして4者の異なる研究視点から多角的に、論争を捉えることができると自負しております。
是非、ご一読賜りますよう、お願いいたします。
※氷点シリーズは全部で4冊あります。
1-『「
氷点」停刊の舞台裏』(李大同著、三潴正道監訳、而立会訳)2006.6刊行http://duan.jp/item/037.html
2-『
中国の歴史教科書問題―『氷点』事件の記録と反省』(袁偉時著、武吉次朗訳)2006.10刊行http://duan.jp/item/043.html
3
-『「氷点」は読者とともに―いま明かす苦闘の歳月』(李大同著、武吉次朗監訳、久保井真愛訳)2006.11刊行http://duan.jp/item/040.html
4
-『「氷点」事件と歴史教科書論争―日本人学者が読み解く中国の歴史論争』(東京外国語大学教授佐藤公彦著)2007.2刊行
http://duan.jp/item/052.html