在日中国人作家の桃子さん(原名林小〈王丁〉)の新著《又見櫻花》は、今年の1月に、中国長征出版社から刊行されたことが、先月上海出張中に購入した同書から確認できた。
著者は、1955年4月生まれ、71年に軍人として入隊、82年に退役して深せん特区に、88年に日本へ留学、現在は山梨県の上野原市に定住。
サブタイトル「一個中国女兵的東洋之路」の通り、本書は著者の来日前後の生活と変化を忠実に記録した。特に来日以後の自費留学生としての苦難を再現し、華僑華人研究、日中交流研究にも大変素晴らしいノンフィクションである。
本書は中国語で書かれているが、いつか日本語版も刊行されると思う。期待しながら、応援したい。
写真は本書の表紙である。