日中交流学生、歴史問題の本 川越、7日にシンポも /埼玉県
東アジア各国の学生同士の交流について研究している東京国際大国際関係学部(川越市)の教授と学生が、日中の歴史問題をめぐる中国人学生との議論などをまとめた本「
学生交流が日中関係を変える―東アジアの平和構築へ向けて」を出版した。
編著者は下羽友衛・同学部教授と下羽ゼミの学生たち。学生13人が参加した昨年9月の中国への研究旅行に関し、山西省の山西大学外国語学部の学生たちとの日本語での討論会概要や両国学生の感想文を盛り込んだ。
討論会で中国人学生からは小泉前首相の靖国神社参拝を批判する意見が相次いだという。
しかし、両国学生は7項目の共同宣言を作成。両大学は交流を継続する▽山西大学は日中友好のための組織をつくる▽両大学生は交流の成果を社会に発信していく、などで合意した。
同書は定価945円。購入の希望は出版元の日本僑報社(03・5956・2808)へ。
下羽ゼミは7月7日午後1時半~5時半、シンポジウム「学生交流が東アジアを変える」を川越市的場の同大学第2キャンパス2011教室で開く。中国、台湾、韓国からの留学生や朝鮮大学校の学生が参加する。一般に公開し、参加費は無料。