ぴーぷる)段躍中さん 在日中国人誌編集長 中国から見た日本伝えたい
在日中国人の情報誌「日本僑報」編集長で、日中両国で作文コンクールを続けている段躍中さん(49)が、中国・広州を訪れた。「第3回中国人の日本語作文コンクール」表彰式で、入賞作60本を収録した本「国という枠を越えて」(日本僑報社)を入賞者や会場の曁南大学に贈った。
コンクールは05年から毎年開催され、今回は「日中相互理解」「日中環境保護協力」の課題に、中国の99大学から約1500人の応募があった。「親や祖父母の日本観を通した思い」「日本のアニメ」を扱ったものや、「日本のゴミ分別に学ぶ」という主張も。
最優秀賞は、中国に輸出される産業廃棄物をテーマにした「電子廃棄物汚染から考える日中環境保護協力」で、国の枠を越えて協力しよう、という提言。「こうした声を日本の皆さんに伝えたい」 (鈴木暁彦)