皆様、新年あけましておめでとうございます。今年は子年、何かとせわしい年のようです。原油暴騰、株価低迷、金融酩酊など連日報道を賑わしています。もっともネズミ(値済)は大黒天の使いということですからプラスになるかもしれません。
そんな中いよいよ北京オリンピックが8月8日開催されます。熱い期待と胸躍る高揚感を覚えます。きっと大団円を迎えることでしょう。4年後にはロンドン、さらに8年後には東京オリンピックが招致されようとしています。実現させてほしいものです。
88年前、東京市長として後藤新平は当時の国家予算の約半分にあたる8億円を使って東京を大改造しようとしました。その後藤新平の邸宅跡が現在中国大使館として使われているそうです。王毅前大使がはじめた大使館開放日が定期的に行われています。私は、王前大使と記念撮影をしました。皆様も、機会をみつけて一度遊びに行かれると、よろしいかと思います。後藤新平は総理にはなりませんでした。ただ晩年もボーイスカウト総裁になるなど意気軒昂たるものがあったようです。
去年の暮れ、河北省保定市易県に落成した林書波倉小学校の落成テープカットの式典に出席しました。こちらにおられる竹内林書老師の寄付により新設された小学校です。私は寒いのが苦手で当初行くか行かないか悩みました。程貴老師の後押しもあり、また保定市人民政府外事办公室の招聘状も頂き、何とか参加することができました。式典の日、初雪が降りました。300人ほどの小朋友们が勢揃いして歓呼の拍手の中に迎えてくれました。生徒代表が朗々と歓迎の挨拶をしてくれました。我々8人銘銘が首に赤いネッカチーフを巻き、生徒が渡してくれたハサミを持ってテープカットにのぞみました。自分も何かボーイスカウトの一員になったようで得意満面の気分でした。
前日には竹内林書老師が以前設立された清苑県林書小学校を訪問しました。生徒達の面持ちは生き生きと輝いていました。山の中に3階建ての小学校があるからでしょうか、赤い欄干に飾られた廊下にしばし佇むと天安門の壇上に立っているかのような誇らしい気がしました。易県には世界文化遺産の清西陵があり硯が有名です。その清西陵も初雪にすっぽりと覆われ静かに頭を垂れひざまずいているかのようでした。
なお、竹内老師は保定市易県の出身であり、御尊父于如兰氏は保定軍官学校の師団長の経歴をもちます。女史は現在、河北大学教授として教育にあたられ、今も学生に奨学金を付与する篤志家です。日本の四谷中華学校に27年間奉職され、自分も小学生の頃学んだことを思うと光栄に思うばかりです。
最後に、多大な歓待をしてくれた海外办公室の冯真女史や小学校の郝春和校長など関係者にお礼申し上げます。両老師に感謝と敬意を表します。会員の皆様および御来賓の皆様がこの一年を御健康に過ごされるよう祈念し、今後とも会の運営に御協力いただけるようお願い申し上げて新年の挨拶とさせていただきます。
2008年1月26日