9月29日に、
日中翻訳学院の第一弾として、
中国語学習支援センター「三潴塾」を開講いたしました。開講の様子を掲載いたします。
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まず、段躍中(日本僑報社編集長・日中交流研究所所長)から、
「中国語学習支援センター(三潴塾)」の主旨説明を行いました。
「日本僑報社では、優れた人材を育成し、日中交流に貢献することを目的とした日中翻訳学院を創設しました。日中に求められているハイレベルな翻訳・通訳ができる人材が広く求められていることを痛感し、またより高度な翻訳技能を身につけたいと願っている方々が増えていることを実感したことからです。
このたび、麗澤大学教授、
北京オリンピック支援の「八八会」会長である三潴正道先生の御陰で、
日中翻訳学院の第一弾として、
中国語学習支援センター「三潴塾」を開講することができました。
ありがとうございます。
今後も、第二弾として武吉次朗先生を塾長にむかえた
中文和訳「武吉塾」中国語作文の「段塾」を開講する予定です。「段塾」は、12月3日に「一二三」と開始するつもりです。
将来的には、月曜日から金曜日まで、毎週ハイレベルな中国語を身につけられるよう、講座を開きたいと考えております。
今日は記念すべき一日です。これからもよろしくお願い申し上げます。」
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続いて、開講に駆け付けてくださった
人民日報社人民網日本版の陳建軍編集長からご挨拶をいただきました。
「中日交流のために、このような場があるのはのぞましい。今後の発展を望みます」
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そして、
三潴正道先生からご挨拶をいただきました。
「私は、30年前に『時事中国語』を教えはじめました。
『時事中国語』は当時ほとんどジャンルとして意識されていませんでしたが、実際には論説体と話し言葉の違いを修得する必要があります。当時は、論説体と話し言葉では差異があるにも拘わらず、どのように使い分けるか、TPOを誰も教えてくれない状況でした。
この状況を悩み自分なりに模索していた頃、劉傑・早稲田大学教授が、日中相互理解のために、日本の良い書物を紹介されていることをしりました。当時、NHKなどで取り上げられたと思います。
相互理解のために中国人が既に行動しているのに、日本人も行動しなくてはいけない。そこで自分で開発した時事中国語の教学方法をベースに、翻訳者の養成と翻訳に取り掛かることにしました。
現在、日本の中国語翻訳者は中堅層がいません。富士山のように、ハイレベルな人はハイレベルであり、そのほかはセミプロ的な裾野が広がっていますが、中堅層が空洞です。これではパワーになりません。
本講座はその中堅層を育てることを目的にしています。日中翻訳界の中堅となり、業務や研究にも生かせる若手研究者や新聞記者が巣立つことを願っています。」