12月11日、新刊
『日中関係とODA―対中ODAをめぐる政治外交史入門』は、北京で新刊発表会を行いました。日中メディア関係者に、まず編集長の段躍中が本書と著者の岡田実先生を紹介し、その後岡田先生が執筆の経緯を語りました。
本書は、JICA中国事務所副所長の職にあり、中国の政治、外交をテーマとする気鋭の中国研究者である岡田先生が、日中平和友好条約締結と中国の改革開放30周年にあたる今年、一般の読者の方々にわかりやすいように整理・考察を試みたものです。
「対中ODAは、いつ、何故、どのように始まり、なぜ円借款の終了が決定したのか」という2つの問題意識を軸として政治外交史的観点から、日中関係の四つの基本文書(日中共同声明〔1972〕、日中平和友好条約〔1978〕、平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言〔1998〕、「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明〔2008〕)と対中ODAの相互関係を読み解いています。
最新動態として、四川大地震に対する日本の緊急援助と日中関係についての考察も収録。
菱田雅晴・法政大学教授推薦。日中平和友好条約締結30周年記念出版。
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【推薦の言葉】
歪みをも含んだ対中“情緒”も蔓延する今日の日本にあって、中国との
関係をどう切り結ぶか、具体的な対処案を真剣に描こうとするひとびと、
あるいは、日中関係を、国交正常化以来の歩みとして基礎から学ぼうと
するひとびとに、本書を薦めたい。
―菱田雅晴・法政大学教授
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【著者紹介】
岡田 実(おかだ みのる) 東北大学法学部卒業後、民間企業勤務を
経て、1988年に国際協力事業団(現独立行政法人国際協力機構、JICA)
入団。北京大学留学、JICA中国事務所員、中国援助調整専門家として対
中ODAに関わる。2006年法政大学大学院にて政治学修士号を取得(修士
論文「対中ODAの始動をめぐる「危機」と「和解」の政治構造―1976-
1982を中心に―」)。現在JICA中国事務所副所長。
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『日中関係とODA―対中ODAをめぐる政治外交史入門』
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メールマガジン特集号