9月17日午後,在日著名の古文字書道学者、書道・篆刻家張大順先生の「殷墟甲骨文发现110周年纪念・特別公開講座」は東京都新宿区にある淀橋教会小原記念講堂にて行われた。日本各地からの114名甲骨文の研究専家、学者、書道家及び書道愛好者が出席した。
甲骨文は中国の最も古い文字で,世界文明の一つでなりなから、現代書道藝術表現の奇葩(珍しい花)とも言われる。近年來,甲骨文の普及・發展と共に,日本の書壇にも静かな「甲骨文書道」ブームを起こっている。
「日本書壇の甲骨文書藝研究・表現の第一人者」と言われる張大順先生は、十数年来、古代文字書道の研究・表現に於いて、多き成績を獲得した。甲骨文を始めの古代文字系列《千字文》、《蘭亭叙》等著作の出版と同時に,張大順先生の独自の甲骨文書法理論・実践法が形成された。特に《甲骨文万葉仮名用字表》を創立によって、日本傳統文化の万葉和歌を甲骨文で表現することを可能にした。中国の最も古い漢字と日本の最も古い和歌を結合して、前人未踏の書道藝術表現の新境地を開き、一種の新しい時代の漢和文化の新構成を示した。これは「日中文化藝術的結晶」だと中国殷商文化学会会長・中国甲骨文書法藝術研究会顧問の王宇信先生は賞賛し、著名な甲骨文学者宋鎮豪先生は「契文書和歌珠聯壁合,獨歩新藝境墨林之奇」と題辞した。
公開講座は人類文明と文字の関連をはじめとして、甲骨文の發現・意義、甲骨文の五期分類及び書道学習上の臨書・創作的方法等を講演した。とりわけ日本と中国の甲骨文書道の歴史・現在との比較を通して、日本民族の独特の美的観念の活用と甲骨文書道表現の未来を展望した。同時に張大順先生は『これからは、「発見の時代」から「創造の時代」に入る。温故創新、前人未踏の道を敢えて探っていきたい;歴史の使命を背負って、甲骨文書道藝術の新古典を創造する』と参加者に呼びかけた。激昻、遠大の抱負を語って,参加者の熱情の掌声を博した。
今回の講演会は、日本文房四宝大手企業である協和貿易株式会社主催、日中書画印研究会・日本甲骨文書道学会協贊、中国駐日大使館文化部・二玄社・木耳社等後援により実施された。とりわけ四百年歴史を持つ日本有数の製墨商社ー古梅園からは、張大順先生監製「殷墟甲骨文発見110周年記念・甲骨文専用墨」が製作され、大反響を呼んだ。
写真は張大順「殷墟甲骨文发现110周年纪念・特別公開講座」会場風景/千代輝撮影