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日本僑報電子週刊 第484号 2005年6月22日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■
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■目次■
●内容紹介★岩城浩幸・岩城敦子著
『大陸逍遥―俳句と随筆で綴る体験的中国―』
丁亦行・陸藝著
『
三つの国境を越えて―二人の中国人少女が日本語で綴っ
た体験的日米―』
孫建和・庄志霞編
『創業物語―在日中国人自述―』
千葉明著
『日中体験的相互誤解―未来史を共に創造するために―』
●特別案内★7月1日(金)、日中著者編者共同記者会見のご案内
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岩城浩幸・岩城敦子著
『大陸逍遥―俳句と随筆で綴る体験的中国―』
■内容紹介■
日中両国で特派員が交換されるようになって四十年、これまでに夫々の
国に駐在した記者は五百人を超える。その中に、中国大陸の各地を逍遥
しながら、見たまま聞いたまま、中国のありのままの姿を俳句と随筆で
記録していた日本人記者夫婦がいた。
時は九〇年代、中国が名実ともに大国に向けて舵を切り、猛然と進み始
めた頃。経済協力、天皇訪中と日中関係も大きく変わり始め、同時にさ
まざまな摩擦も表面化し始めた。この時期、中国の一般市民は何を考え、
大陸の各地では何が見えたのか。散文によるスケッチは、ニュースでは
伝えきれない現代中国の実像を鮮やかに描き出した。時に爆笑したり、
苦笑したり、そしてほろりとさせられる筆致は、著者夫婦が中国の社会
に素直に、そして深く溶け込んでいたことをうかがわせる。詩人で漢字
俳句の第一人者である林林氏を夫婦で訪問し、新たな面で日中間の交流
を模索した一幕も描かれている。
一方、いま様々な局面で表面化している日中間の問題は、夫々がお互い
の姿を等身大で見ていないからではないかと著者夫婦は指摘する。政治
評論でも分析でもない本書が、何より明らかに問題の所在や原点が、こ
の九〇年代にあったことを浮かび上がらせた。本書はもともと、著者夫
婦の友人である中国人ビジネスマンが翻訳して中国で出版されることを
目的に書かれた。中国でも異例且つ画期的な出版、その原作である。
■目次■
事の始まり
日本語版に向けて
本編
酩酊散人篇
晴雨篇
林林先生訪問記
断章・再見
:あの日のこと(晴 雨)
:その日のこと(酩酊散人)
:帰 国(晴 雨)
:その後のこと(酩酊散人)
あとがき
岩城さんご夫妻のこと(田建国)
俳句作品一覧
■著者略歴■
◆岩城浩幸(酩酊散人)1956年東京都生まれ、七八年早稲田大学政治経
済学部政治学科卒業、同年 東京放送(TBS)入社、報道局社会部、
政治部、外信部、編集部を経て、91年から95年まで北京支局長。帰国後、
外信部デスク、JNNニュース編集長、「JNN報道特集」キャスター
を経て、現在は外信部長兼報道局解説委員。
◆岩城敦子(晴雨)1958年茨城県生まれ、81年国立音楽大学教育音楽科
卒業。
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丁亦行・陸藝著
『
三つの国境を越えて―二人の中国人少女が日本語で綴った体験的日米』
■内容紹介■
十五歳の亦行は日本生まれ日本育ち中国人の少女です。サンフランシス
コ郊外のアルバニー高校に十年生として一年間留学しました。そこで十
七歳の陸藝(ルイ)さんと出会いました。ルイは上海で生まれ、小学校
二年生から日本の公立小・中学校教育を受け、中学校一年生の時家族と
アメリカに移住した中国人です。二人の少女は共通のバックグラウンド
と経験を持ち、三つの国境を越えて、学校生活を通して自己発見のプロ
セスを写しだし、この本を企画、執筆しました。
この本では、日本にいたとき、受動的で無気力な心理状態だった二人の
少女が、アメリカの高校に入ってから自分で考え、積極的に取り組み、
自己発見に至るまでのプロセスについて、細かく描かれています。対照
的な学校生活を通して語られる個性、創造性、多様性にあふれる教育の
方法、学生と教師の相互関係、大学選考のあり方、さらに国境を越えた
子供たちのアイデンティティ形成のプロセス・・・。日本とアメリカと
いう二つの社会の違いが二人の少女の目を通じてはっきりと写し出され
ています。
この本はただの二人の少女の自己発見のエピソートだけではなく、多民
族社会へ移り変わろうとしている日本の小、中、高校の教員にとって、
個性、多様性と創造性を育てる教育方法の事例研究のような参考書籍に
なると思います。また、アメリカ高校の教育内容、教育方法と大学の入
試への取り組みが本人たちの体験から描かれているので、アメリカ留学
を計画している学生や親などの一般読者に対して、リアルな留学エッセ
イとして読まれることも多いと思います。
■目次■
第一部 国境を越え、自分が見えた/丁亦行
私は何人だ
十五歳のアメリカ高校留学
入学ショック
ユニークな授業
やる気があれば
嫌だ
祖国は何か
自分を見失う
私は中国系日本人と言えるか
第二部 中国→日本→アメリカを歩み/陸藝
日本に来た
赤いランドセル
「敬語」を使えない私
アメリカ中学校の転校生
転校の初日
Mr.マクグアイアーとの交換日記
四年間奮闘した高校生活
上級クラス―トップ大学への通路
部活―リーダーシップのゆりかご
名門大学にがり勉だけではだめだ
UCバークレーにゴールイン
■著者略歴■
◆丁亦行(べべ)1987年、茨城県つくば市で筑波大学大学院の中国人留
学生の両親の間に生まれる。保育園、小学校、中学校、高校すべて、日
本の学校に通った。両親の仕事の都合で、つくば、宇都宮、横浜、名古
屋など6つの保育園を転々とし、小学校は三重県の久居市、中学校と高
校は鈴鹿で過ごした。2002年9月高校一年生のとき、母親の仕事の都合
でアメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外アルバニー高校に
一年間留学。現在は中央大学法学部法律学科一年生。
◆陸藝(ルイ)1984年中国上海で生まれる。四歳からピアノを始め、そ
の後数々の賞を取ってきた。小学校二年生の時、父の仕事の都合で日本
にやってきて、東京と埼玉の公立学校に通った。そして中学一年のとき
家族全員アメリカへ移民し、カリフォルニアのアルバニーというまちに
移住した。アルバニー高校を経て、今はカリフォルニア大学バークレー
校に在学中。
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孫建和・庄志霞編『創業物語―在日中国人自述―』
■内容紹介■
この本は、長年にわたり日本で暮らした中国人の心の調べであり、新し
い時代における中国人の人生の百景図である。それと同時に、今日の中
日両国民の関係の客観的情景でもある。
ここ数年、中日両国の政治関係は急速に冷え、中日の代々にわたる友好
を願う両国人民の心に不安をもたらしている。しかし、まさに中日両国
語を用いて出版された本書に反映されるように、両国人民は、ひとたび
ともに歩みだし、相互に理解し合うならば、意気投合することができる
のである。
本書の主人公は、日本で創業した三十八名の中国人。彼らは、個人の歴
史や物語を述べるとともに、両国間の昨日と今日を述べてもいるのだ。
歴史を踏まえよう、未来へ向かうために――
未来の希望と光明は、私たち一人一人の足下にあるのだから。
■登場人物一覧■
安剣星/王 敏/郭 良/虞錫安/孔 怡/洪維成/朱建栄/周剣生
徐迪旻/荘魯迅/蒋 崢/宋 茜/孫維良/沈 潔/田大成/莫邦富
班忠義/李小北/李 炎/林 芳/殷秋瑞/耿 忠/耿碩宇/袁英明
厳 浩/劉燕子/張 瑜/張麗玲/謝春林/謝崇怡/趙 非/鄭一鳴
顔 安/馬 驍/魯大鳴/魏来五道/志賀建華/初鹿野恵蘭
(※李炎さんの炎は、三つの「火」です)
■編者略歴■
◆孫建和(そん けんわ)中国国際放送局記者。2003年に来日し、現在、
中国国際放送東京支局長。主な著書に、翻訳書『魔幻星』、伝記『雷鋒
伝』(共著)等がある。
◆庄志霞(しょう しか)中国青年出版社副編集長。中国作家協会会員。
2003年に来日し、中国国際放送局東京支局勤務。主な著書に、詩集『卒
業の歌』(共著)、伝記『鄒韜奮』等がある。
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千葉明著『日中体験的相互誤解―未来史を共に創造するために―』
■内容紹介■
合計八年を超える中国滞在を含む中国との関わり合いの中から垣間見た、
日中相互誤解の現場。
日本とドイツの歴史問題への対応がなぜ異なるのか、日本は謝罪してい
ないのか、神道はどのように誤解されているのかといった問題を、身近
な体験から説き起こしつつ、日中の根深い発想法の違いに迫る。
互いに自分の基準を押しつけ合うことを控え、感情に流されない冷静な
意見交換を提唱する、現場からの問題提起。
■目次■
一.ソニー・エクスプローラ・サイエンスで
二.誤解の多い日本とドイツの違い
三.日本は謝罪している
四.発想法の強い影響
五.日本軍国主義復活はない
六.真実は作られる
七.靖国に位牌はない
八.戦争をどう理解するか
九.加害者意識はそんなに持ちにくいのか
十.なぜ自分の基準を一方的に相手に押しつけるのか
十一.冷静な意見交換へ
十二.「麦と兵隊」の村で
■著者略歴■
◆千葉明 外務省国際報道官。1959年テヘラン生まれ。東京大学法学部
卒業後外務省入省。北京大学、カリフォルニア大学バークレー校(修士)
で研修後、外務省経済協力局、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、
在中国日本大使館等を経て現職。
主な論文に "Pacific Co-operation and China", The Pacific Review
vol 2 no 1, Oxford University Press, 1989、"Traumatic Legacies
in China and Japan: An Exchange"(共著)Survival, vol 47 no 2,
IISS, June 2005
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●特別案内★7月1日(金)、日中著者編者共同記者会見のご案内
このたび、日中相互理解を深めるため、日本僑報社は下記四冊を刊行致
しまして、日中両国の著者たちの共同記者会見を開催する運びになりま
した。
日本外務省国際報道官千葉明氏は現役外交官時代に体験した日中相互誤
解、TBS元北京支局長の岩城浩幸氏には外信部長に就任したばかりの
気持ち、離任直前の中国国際放送東京支局長孫建和・庄志霞ご夫婦には
日本での思い出をそれぞれ語っていただきます。
また、今回わざわざアメリカから来日する陸藝さんと大学生になったば
かりの丁亦行さんの日米比較は大変面白い内容になると自負しています。
この記者会見を通して、在日中国人媒体、中国特派員、日本のマスコミ
関係者等と意見交換、友好交流が出来ればと考えています。
◆自著を語る◆
岩城浩幸・岩城敦子
『大陸逍遙―俳句と随筆で綴る体験的中国―』著者
略歴や内容紹介はこちらhttp://duan.jp/01/chirashi/107.pdf
丁亦行・陸 藝
『三つの国境を越えて―二人の中国人少女が日本語で綴った体験的日米』著者
略歴や内容紹介はこちらhttp://duan.jp/01/chirashi/112.pdf
孫建和・庄志霞
『創業物語―在日中国人自述―』編者
略歴や内容紹介はこちらhttp://duan.jp/01/chirashi/113.pdf
千葉 明
『日中体験的相互誤解―未来史を共に創造するために―』著者
略歴や内容紹介はこちらhttp://duan.jp/01/chirashi/114.pdf
記
時 間 7月1日(金)13:30~16:00
場 所 日本プレスセンタービル6階(フォーリンプレスセンター記者会見室)
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル6階
お申し込み・お問い合わせ
日本僑報社(担当 段 躍中)
TEL 048-432-7332
FAX 048-432-7335
メール duan@duan.jp
※報道してくださる方のご出席を歓迎致します。
「媒体名称」
「氏名」
を明記の上、
FAX(048-432-7335)またはメール(duan@duan.jp)にてお申し込み下さい。
※定員は、先着順に30名とさせて頂きます。
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