日本僑報電子週刊 第940号 2010年10月6日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
日本僑報社新聞中心供稿http://duan.jp/news/
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読者の皆様、晩上好。
菅直人首相と温家宝総理が第三国で「交談」されました。実現できて本
当に良かったと思います。ぜひ正式に会談していただき、戦略的互恵関
係をさらに強化していくを心から願っています。
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日本僑報電子週刊 第940号 2010年10月6日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp)
日本僑報社新聞中心供稿http://duan.jp/news/
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読者の皆様、晩上好。
菅直人首相と温家宝総理が第三国で「交談」されました。実現できて本
当に良かったと思います。ぜひ正式に会談していただき、戦略的互恵関
係をさらに強化していくを心から願っています。
そのような目標を実現するため、両国首脳とももっと勉強していただき
たいです。本日、尖閣列島・釣魚島問題と日中関係を考える上欠かせない
良書を整理してみました、何十冊もあります。ここでとても素晴らしい
四点を紹介します。
まず細野豪志氏と極秘訪中した篠原令氏の最新著書『新編・中国を知るた
めに』をお勧め致します。3日午前10時から放送されたテレビ朝日の番組
に、篠原氏のことを紹介しました。すぐ視聴者から注文があり、本人と
一緒に注目されているようです。氏の著書http://duan.jp/item/103.html
『日中国益の融和と衝突』は、殷燕軍関東学院大学教授著、飯塚喜美子訳。
A5判上製、300ページ、ずいぶん厚みある書籍ですが、とても読みやすい
です。【内容紹介】日中間では、国益の融和と衝突が、ほぼ同率で存在し
ている。両国は「運命共同体」という依存関係にあるが、同時に、国益を
巡る対立と排斥も目立つ。日中関係の根本的な改善は、国民レベルの相互
信頼を醸成し、互いに国益において戦略的妥協が求められている。--本
書より抜粋 http://duan.jp/item/078.html
『日中和解・共栄への道』http://duan.jp/item/020.htmlはガス田のこと
を詳しく書いております、『二一世紀の日中関係-戦争・友好から地域統
合のパートナーへ』も大変読み答えがあります。http://duan.jp/item/79.html
本日、最新刊の『大森和夫・弘子夫妻に聞く! 中日交流 “二人三脚”
の22年』刊行特集を配信しました。「編者より」を再録させていただき
ます。http://duan.jp/item/104.html
村田忠禧横浜国立大学教授の著書『尖閣列島・釣魚島問題をどう見るか』
http://duan.jp/item/87.htmlは、大変注目されています。日中二カ国語
で刊行した一冊ですので、ぜひ多くの日中読者に推薦したいです。
日中翻訳学院・橋本塾は、中国語読解力塾と中文和訳塾を本日同時開講し
ました。途中から参加も可能ですので、関心のある方下記の募集要項を
ご覧下さい。http://fanyi.duan.jp/hashimoto.htm
武吉塾は11月から第五期を開講します。http://fanyi.duan.jp/takeyosijuku.htm
最後に、日本僑報社・漢語角も応援しているニュージーランド初の日本語
コーナー「オークランド日本語コーナー(日語角)」が誕生した。おめ
でとうございます。多くの日語角の誕生により、日本文化をさらに広げ
ることができたら嬉しいです。中国で1000カ所の日語角設立を目標して
います。多くの方々のご支持を心から期待しています。
「オークランド日本語コーナー(日語角)」誕生の中国語版報道と写真
http://duan.jp/news/201010022.htm
中国で1000カ所日語角設立のホームページhttp://duan.jp/ryj/
段躍中@2010.10.06午後4時50分
※8日から上海出張です、上海在住の読者と交流出来たら幸いです。
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大森氏夫婦に関する新書刊行 メルマガで特集配信、「編者より」書く
日中関係が少しずつ回復しているタイミングを計って、日本僑報社は
大森和夫・弘子ご夫妻の対中交流活動の成果を紹介する本『大森和夫・
弘子夫妻に聞く! 中日交流 “二人三脚”の22年』を発行する運び
になりました。
大森夫妻はこれまで22年間、私財を投じて日中交流に貢献してきま
した。お二人の素晴らしい行動力は、多くの中国の大学生を魅了しま
した。
今回の本を執筆された大連の若手学者もその二人です。より多くの日
本人や日本語を学んでいる中国人に、大森夫妻の対中交流活動を知っ
ていただくには、この一冊は大変優れています。ぜひご一読ください。
日中両国政府は時には対立しても、喧嘩してもかまわないと思います。
時間をかけて冷静に対処すれば、両国は合意出来ると思います。我々
民間人は大森夫妻のように行動し、多くの友人を作り、民間レベルの
友好を長く続けて行けば、日中関係の基礎は強固だと思います。
私も、ぜひ大森夫妻の精神を受け継いで、多くの若い日中両国の友人
が日中友好のために貢献出来るよう、「日中作文コンクール」をはじ
め、「漢語角・日語角」の普及に全力を尽くしたいと思います。
※アマゾンからも大森氏夫妻に関する本『大森和夫・弘子夫妻に聞く!
中日交流 “二人三脚”の22年』をご注文いただけます。
http://duan.jp/item/104.html皆さんのご協力をよろしくお願い申し
上げます。
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村田忠禧著『尖閣列島・釣魚島問題をどう見るか』抜粋:
これまで見た通り、歴史事実としては日本が尖閣列島と呼ぶ島々はほん
らい中国に属していた。琉球の付属島嶼ではなかった。日本が一八九五
年にこれらを領有するようになったのは、日清戦争の勝利に乗じての火
事場泥棒的行為であって、決して正々堂々とした領有行為ではない。
一方、周恩来が率直に語っている通り、中国側もこの島の問題はすっか
り忘れていた。このような歴史事実をごまかしてはいけない。事実を事
実として受けとめる客観的で科学的な態度が必要である。研究と称しな
がら、実は意図的な事実隠しをしているものがおり、学者の論を絶対に
鵜呑みにしてはいけない。この拙論にたいしてもそのような態度で接し
ていただきたい。
われわれは政府、政党、マスコミなどの見解を公的なものとして素直に
受け入れてしまいがちである。しかし必ずしもそれらが正しいとは限ら
ない。われわれにとって大切なのは真実、真理であって、狭い国家利益
ではない。国家の支配者は自国の利益に不都合と彼らが判断することは
隠蔽したがる。その点は政党、マスコミも同様である。
単に尖閣列島・釣魚島の問題だけを孤立的に見るのでなく、沖縄問題、
台湾問題という全体の流れのなかで過去の歴史を、そして現在を見る
必要がある。
領土問題のような国家間で見解の対立する問題が発生した場合には、
対立する意見にも耳を傾け、冷静かつ平和的に問題を解決しようとす
る精神を常に持つ必要がある。
そしてなによりも第一に相互に相手を挑発することで狭隘な民族主義
や偽物の愛国主義を煽動するような行動は絶対に慎むべきあり、反対
すべきである。この点でわれわれは周恩来や鄧小平の対応に学ぶべき
であり、彼らを乗り越えるだけの英知をもっていないことを自覚し、
反省する必要がある。
日本と中国の国家関係はまだ「初級段階」にあるに過ぎず、より高級
な段階に達するためには双方の不断の努力が必要である。
--村田忠禧横浜国立大学教授の著書『尖閣列島・釣魚島問題をどう見
るか』http://duan.jp/item/87.htmlより
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158回漢語角で最年少の参加記録
10月3日第158回漢語角に最年少の2名が初参加しました。王国培
夫妻の長男(6ヶ月)と曾鵬勇夫妻の長男(45日)です。二人とも元
気にすくすくと育ちました。二人が自身の口で自己紹介をする頃には、
日本と中国はもっと深い繋がりとなっていることでしょう。皆さんその
時を楽しみに見守ってください。
写真http://duan.exblog.jp/12024515/
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ニュージーランド初の日本語コーナー「オークランド日本語コーナー」誕生
ニュージーランド最大の都市・オークランド市内のポータース公園の中で
10月2日、、ニュージーランド初の日本語コーナー「オークランド日本語
コーナー」が開催された。
「オークランド日本語コーナー」はメディア、チャイニーズボイス・ラジオ
AM936のパーソナリティー黄莹さんが企画し、親会社WTVチャイナテレビ
ネットワークの後援によって実現したものである。 日本僑報社段躍中氏か
らも応援しています。
冬との別れを告げたばかりのオークランドはこの日、外出日和の天候に恵ま
れ、会場となった公園には40人あまりの参加者が集まった。企画者の黄莹
さんがまずご挨拶の言葉を述べ、参加者と簡単な日本語による会話を交わし
た。その後、参加者はそれぞれ自分の日本語レベルにあったグループディス
カショーンに自由参加し、最後は全員で日本語による唄「花」を合唱した。
会場には笑い声は絶えなく、参加者はみんな、これからも定期的に行われる
活動に参加し続けると話した。
ニュージーランドにはチャイニーズ系住民は約20万人、それぞれ中国大陸、
台湾、香港、シンガポール、マレーシア等からの移住者です。過去に本国で
日本語の勉強歴のある者も多くいるが、今になって、つづけて勉強するチャ
ンスも使う場所も欠けていた。其れと同時に、ニュージーランドの各高校や
大学には日本語を第二外国語とする所が多く、活きた日本語の交流の場が必
要とされていた。
「オークランド日本語コーナー」を創設した黄莹さんが中国南京の出身で、
高校卒業後日本に留学、1996年、日本テレビ・NTV系列の長崎国際テレビで、
当時初めての中国人ニュースキャスターとして就任し、報道エリアで活躍し
ていた。2008年ニュージーランドに移住した後、現地初の日本事情を通して、
アジア文化を紹介するラジオ番組「日本津々浦々」をスタートさせた。番組
はニュースや話題、文化、歴史、自然、名所古跡などを紹介しながらも、軽
妙な解説を加わり、人気を呼んでいる。
「オークランド日本語コーナー」を創設した宗旨について、“国と国の間,
人と人の間の友好の架け橋となり、互いへの理解を深め、一人ひとりの力
で世界平和を押し進めていく願いです”と黄莹さんが話し、いつか、「中
国語コーナー」も設立したいとの抱負も語っていた。
http://duan.jp/news/201010022.htm
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日本初の通訳翻訳養成の学部学科と大学院
杏林大学外国語学部では、来年4月より、中国語学科を新たに設置するこ
とになり、文科省よりの正式認可もおりたところです。
通訳・翻訳養成を主な内容とする1学科1プログラムです。
概要はこちらをご覧下さい。
http://www.kyorin-u.ac.jp/cn/html/kyorin/00003/201007311/
大学院同様に、学部学科として、中国語通訳・翻訳を養成目標に掲げた点
で日本初のものであり、大学院に続く意味合いも含めて、名実ともなった
ものであると自負しております。
10月10日(日)には、学園祭の折に、新学科設置の関連行事として、学部・
大学院合同での模擬シンポジウムなどを企画しております。
学部生、院生による模擬同時通訳の発表、ならびに、新学科についてのご
説明をいたします。
E号館、E201にて、13:00~15:00 の予定です。
http://www.kyorin-u.ac.jp/cn/html/kyorin/00003/201009301/
当日、皆様にはぜひお越しくださいますよう、ご案内申し上げます。
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『中日関係と領土主権』【中国語版】日本僑報社2007年刊行
【内容紹介】「政冷経熱」の言葉に代表されるように今日の中国と日本は、
第二次世界大戦後、類を見ない最悪な関係になっている。日本の新総理の
訪中にもかかわらず、根本的な諸難題、例えば靖国参拝、歴史認識、戦争
賠償、ODA卒業論など山積みの問題は未だ解決の糸口さえも見えない。
領土問題も日中間の難題の一つである。昨今、東シナ海油田問題から、日
中領土問題がクローズアップされるようになってきている。実際に日中領
土紛争は二〇世紀一九六〇年代後半から始まり約四十年近くなる。日中関
係史の中における非常に大きな懸案事項の一つである。
本著は、最新の歴史資料や近年の国内外研究に基づき、歴史的・文化的・地
政学的の観点から、中国と日本が争っている尖閣諸島・釣魚島について客
観的かつ学術的に分析したものである。本研究は、欧米の帝国主義の経験
に基づく、国際法ではすべての領土紛争を解決するには限界があることを
指摘し、また国際法だけで日中領土紛争を当てはめようとすることに大き
な問題があることを論考している。日中領土問題に関して、歴史的かつ地
政学的な観点から見れば、いくつかの解決策の糸口があるかもしれない。
明王朝にさかのぼって歴史の文献を検索し、歴史事実がいかに重要である
かを重視すべきである。そしてまた、清王朝がどのように尖閣諸島―釣魚
島を取り扱ったかについて疑問を提起し、特に、清王朝と琉球王国の主従
関係が決裂した一八七九年(日本による琉球王国の併合)以降の尖閣諸島
―釣魚島の歴史に注目すべきであると提起する。中国側がいかに尖閣諸島
・釣魚島の主権を扱ったのか、日本側がどのように「再発見」したのか、
また今後どのような解決方法があるのか?本著は、国際法を検証しつつ、
尖閣諸島・釣魚島の歴史的な発展を追い求め、かつ、二一世紀における日
中領土問題の解決策を提案したい。【中国語版】
表紙の写真と注文先http://duan.jp/item/051.html
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甲骨文をとおして知る
日中友好に半生をささげてきた
欧陽可亮の“こころ”
紀元前約1300年に亀甲に刻した文章は当時の人々の日常生活です。
当時の商(殷)代の書道家であり、また篆刻家でもありました史家貞人
らが後世に伝えてきた文字は私たちの貴重な文化遺産(拓殖大学論集/
1983欧陽可亮「契亀及び其の研究」)です。そして4年前の2006年
7月13日第30回世界遺産大会で、中国河南省安陽にある殷墟は満場
の一致を経て世界遺産に登録されました。
ところで、文字と住宅の違いはなんでしょうか。
文字は、言葉でお互いを理解し合う人々が話し言葉を再生する為に考え
出されてきた表現です。
住宅は、人が風土と行動様式から生活をより良くしていきたいと考えて
構築されてきた結晶です。
日本の国指定重要文化財「藤岡家住宅」で、江戸期の町屋と3000年
以上も前の文字のコラボレーションで、“心”と“保存”の重要性を感
じていただければ、最高にうれしいです。
よりよく理解し合うための道具=文字と、よりよく暮すための道具=住宅。
いにしえの人々の叡智を、ごゆっくりお楽しみください。
日 時 2010年11月1日(月)~11月14日(日)
10:00~16:00(休館なし)
場 所 奈良市元興寺町4番地 国指定重要文化財 藤岡家住宅
電 話 0742(22)2286
欧陽可亮( Ouyang Keliang Theodore ) 1918.5.23.-1992.5.1.
唐代の書家欧陽詢(557-641)から44代目、北宋の歴史家欧陽脩(1007-1072)
から24代目の直系に生まれる。欧陽詢と欧陽脩がともに金文を系譜づけた
業績は、中国で名高い。中国では王懿栄(1845-1900)が「龍骨」と名づけ
られた漢方薬の破片上に字が刻まれていることを意識した1899年を亀甲文
研究元年という。父親の外交官欧陽庚(1858-1941)は王国維、李済、羅振
玉らとともに亀甲文に造詣が深い。こうした家庭環境に生まれた氏は3歳
から王国維に、9歳から羅振玉・董作賓らに、日中戦争中に武漢で出会った
郭沫若に師事。偶然とはいうものの、中国の四大亀甲文研究家とされる王・
羅・董・郭全員に師事を受けた研究者は中国でも珍しい。外務省研修所・国際
基督教大学・拓殖大学などで教鞭した約40年の旅日華僑でしたが、亀甲文研
究への貢献は故国で20世紀の亀甲文研究大家十四人中の一人に挙げられてい
る。
関 登美子( 旧姓 欧陽效平 Ouyang Xiaoping Florence )
1955年に両親とともに来日。国際基督教大学卒業、ドイツ・ボーフム大学
留学。発達心理学専攻。誕生から死するまでwell-beingとして生きていくに
はどうすべきかを課題に、病弱児教育の啓発に励む。
絵本出版 2009年12月10日 JULA出版
「甲骨もじであそぶ ちゅうごくの 十二支ものがたり」
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日中翻訳学院・武吉塾秋学期の募集案内
http://fanyi.duan.jp/takeyosijuku.htm
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日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行 編集発行:段躍中
1998年8月創刊・無断転載禁止。
著作権は日本僑報社、またはその情報提供者に帰属します。
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