(財)日中友好会館主催による「第15回中国教育関係者代表団」歓迎レセプションが11月16日夜ホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区)において、主催者(財)日中友好会館村上立躬理事長、代表団中国日本友好協会袁敏道団長、来賓代表外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課渡辺信之地域調整官、中華人民共和国駐日本国大使館友好交流部張張成慶参事官、訪問先学校関係者参加のもと行われた。
中国教育関係者代表団交流事業は、戦後50周年の終戦記念日にあたって時の村山総理の提案による「平和友好交流事業」の一環として日中教育関係者の相互理解と交流促進を目的に実施され、大部分の交流事業が10周年を節目に廃止された中で現在も継続している。
日中教育関係者の交流が後の21世紀東アジア青少年大交流計画(日中21世紀交流事業)における、ホームスティの受け入れを容易にするなどおおいに効果が見られた。
北京市、河南省、湖北省、黒龍江省、安徽省、内モンゴル自治区から選抜された小学校、中学校、大学の教職員26名が16日から23日帰国するまでの8日間に東京、滋賀、京都、大阪の各種教育機関を訪問・視察し、日本側教育関係者との交流を図るほか、日本の政治、経済、文化、科学技術などの参観を通じて相互理解を深める。
席上湖北省の先生から日本の中学生(高校生)はプレッシャーが少ないようだ。中国の中学生は憧れていると、また、日本の教育制度は素晴らしいと言われた。そこで、日本で問題となっている「いじめ」について聞くこととしたが、はじめ「いじめ」ということが理解できず、状況を説明することで理解し、もしもそのような状況の場合は、担任の教師が間に入り解決していく。生徒とのコミュニケーションも、10時間は生徒と一緒に居るので生徒のことは良く解るとのことであった。
今の日本の教育現場に存在する問題点、この交流を通じて見習うべきことが多々あるのではないだろうか。
東京の高校と既に交流があり、12月には交換交流がおこなわれる。(文・写真by岩楯嘉之NPO法人日中交流支援機構事務局長)