人権と報道・連絡会:ニュース・ダイジェスト&お知らせ
次回定例会は、11月22日(月)午後6時から、水道橋・東京学院で。テーマは「尖閣列島/釣魚諸島の中国漁船拿捕とナショナリズム煽動報道」。
9月7日、日中両国が領有権を主張する「尖閣列島/釣魚諸島」沖で、海保巡視船が中国漁船を拿捕、船長を逮捕する「事件」が発生しました。メディアは中国非難報道を繰り返し、25日に地検が船長を釈放すると、与野党から政府の「弱腰外交」非難の大合唱。世論調査では圧倒的多数が中国を非難し、右翼団体が反中国デモを繰り返す一方、中国国内でも反日デモが広がる事態になっています。
一連の報道は「尖閣列島は日本の領土」とする政府見解を大前提にしたもので、中国側はどのような主張をしているのか、全く報道されていません。「尖閣列島=日本の領土」論に対しては、1970年代から日本の歴史学者による批判がありますが、これも無視されています。「事件」を契機に、排外主義ナショナリズムが大きく広がり、それを利用して「南西諸島防衛強化」を唱える連中が勢いづいています。
例会では、『尖閣列島・釣魚島問題をどう見るか』の著書などで、日本政府の見解に疑問を投げかけてこられた横浜国大教授・村田忠禧さんから、一連の問題をどう考えるか話していただき、報道の問題点も議論したいと思います。
http://www.jca.apc.org/~jimporen/log/archives/2010/10/201011.html