日本僑報社が主催、在中国日本国大使館、人民日報社人民網、中日友好協会などが後援、株式会社ドン・キホーテが特別協賛している『第七回中国人の日本語作文コンクール』は、五月末まで原稿を募集する。今回のテーマは、「日本企業に伝えたい中国人消費者の本音―中国で成功するために日系企業に必要なこと―」。
主催者は、今回のテーマについて次のように説明している。近年、経済の交流が盛んになり、一見友好的に見える日本と中国だが、中国本土では日系企業に対するストや反日デモなど、トラブルは後を絶たず、緊迫感すら漂っている。日系企業が中国に定着し、中国人も安心して働けるような企業に成長するには、何が必要だろうか?また、のばすと良い日系企業の好ましい部分など、日本製品や日系企業(会社、ショップ等)との関わりや経験から、一消費者として感じた「本音」をぜひ日本の人々に伝えて欲しいと考えた。
そこで今回は、「消費者の本音」をキーワードに、日本人特に日系企業に知ってもらいたい中国人の考え方、生活習慣、メーカーに対する提言などを自由にまとめていただきたい。
第七回中国人の日本語作文コンクールへの応募資格は、6カ月以上の日本留学経験のない中国人学生。最優秀賞(日本大使賞)1名のほか、一等賞、二等賞、三等賞は合計60名、さらに佳作賞若干名が決定される。最優秀賞(日本大使賞)の受賞者は日本に一週間招待される。作文の応募形式は電子メールで、文字数は1500字から1600字まで、5月9日から受付け、締め切りは5月31日となっている。その他、詳細については主催者側のウェブサイトを参照:duan.jp/jp/2011.htm
この「中国人の日本語作文コンクール」が始まったのは2005年、今年で七回目を迎える。このコンクールでは受賞者が選出されると同時に、受賞作は作品集にまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版されたコンクール受賞作品集である『日中友好への提言2005』『壁を取り除きたい』『国という枠を越えて』『私の知っている日本人』『中国への日本人の貢献』『メイドインジャパンと中国人の生活』の6冊の受賞作品集は、出版後日中両国で大きな反響を呼んだ。とくに『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」の一つに選ばれた。
(情報提供:日本僑報社・日中交流研究所)