5月24日、東京で出版された日本語版『中国巨龍』新聞には、日本八重洲ブックセンターベストセラーが掲載されている。この度、日本僑報社から刊行した第一回「公共外交研究賞」受賞作品『中国の対日宣伝と国家イメージ――対日伝播から公共外交へ』が6位にランキングされた。
受賞作品『中国の対日宣伝と国家イメージ』は、改革開放以降の中国の対日宣伝と国家イメージの形成をメインテーマとし、対日宣伝活動の足跡と現状を踏まえ、日本のメディアにおける中国の国家イメージについて鋭い分析を行っている。
著者の趙新利氏は2010年に出版された『WEN JIABAO 投手 背番号 35』の中文翻訳を担当しており、本書においても温家宝総理が訪日中に実践した公共外交の具体的活動について詳しく紹介している。中国の対外宣伝活動は、国内のメディアが置かれた状況と密接な関係をもっている。本書ではかつてのプロパガンダ的色彩の強い「宣伝」から相互のコミュニケーションを重視する「伝播」へ、さらに公共外交へと発展する過程を時代に沿って検証している。メディア研究で著名な早稲田大学の山本武利教授は、「日本人が中国の対日宣伝工作をどう理解すべきか、新進気鋭の中国人研究者がやさしく解説」と推薦のコメントを寄せている。
日本僑報社の推薦で、著者は中国公共外交の研究を専門とする察哈尓(チャハル)学会研究員となり、中国の対外伝播と公共外交についての研究を重ね豊富な学術成果を挙げている。
八重洲ブックセンターは、日本の菅総理大臣等政治家もよく本を買いに行く書店として有名であるが、ここでは10年前から日本僑報社の本を販売しており、ベストセラーにも日本僑報社の本は数回選ばれている。
日本僑報社編集長、湖南人会会長の段躍中氏によると、第一回「公共外交研究賞」受賞作品が日本の有力書店のベストセラーに入ったことは、日本の社会がこの本を高く評価しているという現れである。昨年、慶応大学徐一睿博士の『中国の財政調整制度の新展開』が5位にランキングされて以来、日本僑報社の学術書籍がベストセラーに入ったのはこれで2度目。中国人学者の著書が日本の読者に注目されていることがうかがえる。