日本僑報社主催の第六回日本人の中国語作文コンクールの受賞作品が、8月16日『人民日報』国際版に一面で大々的にとりあげられた。コンクールの作品が丸一ページに掲載されたのは初めてのことである。第六回コンクールのテーマは「日本人から見たMade in China」で、中日両国の読者に広く注目を集めている。
中国は急速な発展を遂げ、「Made in China」の製品は世界中に出荷されており、人々の日常に欠かせないものとなっている。また、日本においても「Made in China」は日本人の暮らしにさまざまなかたちで入りこんでおり、日々の生活になくてはならない大切な存在になっていると、人民日報の編者は指摘している。昨年4月に「Made in Chinaと日本人の生活」というテーマで、中国語のできる全ての日本人を対象に第六回コンクールが開始された。応募作文から一般の人々がメディアよりも客観的かつ公正な目で「Made in China」をとらえていることが感じられた、と人民日報の紙面にはこのように評論した。
16日の紙面には、中国大使賞を受賞した作田幸子氏等六名の受賞作品のほか、主催者である日本僑報社の段躍中社長へのインタビューと評論も掲載された。
以下は、段躍中社長が『理解・交流・架け橋』をテーマにしたインタビューで語ったことである。
日本人の中国語作文コンクールは2005年から始まり、既に六回目を迎えた。受賞作品は毎回作品集として一冊にまとめられ、これまでに『私たちはずっと友達。』(タイトル原文:我们永远是好朋友)、『娘を連れての中国留学』(タイトル原文:女儿陪我去留学)、『北京オリンピックと中国に寄せて』(タイトル原文:寄语奥运寄语中国)、『私の知っている中国人』(原文:我所知道的中国人)、『中国人旅行者のみなさまへ』、そして『Made in Chinaと日本人の生活』の6冊が出版されている。
昨年4月に「Made in Chinaと日本人の生活」をテーマに中国語のできる全ての日本人を対象に第六回コンクールの募集を開始した。中国の急成長とともに「Made in China」は世界中に広まり、すっかり各国民の生活に必要不可欠のものとなっている。日本においても、「Made in China」は暮らしの中のいろいろな場面で使われており、すでに日常生活になくてはならない重要なものである。そのため、コンクールの参加者は、日々中国製の製品にふれることで感じたことを作文にまとめていた。25の都道府県、そして北京、上海、広州、青島など中国からも応募があり、全部で100編以上の作文が集まった。
幅広い年齢層の職種の異なる人たちが、日本全国から、なんと海外はアメリカや韓国からも応募してくれた。作文コンクールを始めてこの6年間で参加者は1,000人を超え、受賞者は280人となった。参加者やその中国語の先生などこのコンクールに携わった人の数は1万人近くになる。
コンクールのおかげで中国への理解が深まり、中国語の学習に自信をつけることができる上に、就職にも役立っているようで、主力メディアや大手多国籍企業などに入社して、中国に関係のある仕事についている人もいる。受賞者は将来中日関係に影響を与える人材となって、中日友好のために努力してくれるだろう。
段躍中社長はインタビューの最後に、相手を理解することにより、交流の機会が増え、それによって両国がどんどんつながっていき、広く中日友好の土台が出来ていくだろうし、特にコンクールに参加している若い人たちは未来の日中関係にプラスの影響を与えてくれると思う、と語った。