建国63周年祝賀レセプション会場。段躍中撮影
「日本僑報」によると、9月25日夕、中国の程永華駐日大使は、ホテル・ニューオータニで開いた大使館主催の建国63周年祝賀レセプションで、29日に国交正常化40周年を迎える日中関係について、「中日関係の発展は両国と両国国民に多大な利益をもたらしただけでなく、地域の平和と安定を守り、繁栄にも結び付いてきた」と評価した。
その上で「釣魚島に関わる係争と、日本政府の島の購入行動によって厳しい局面にあることを深く憂慮している。国交正常化と平和友好条約を締結した際、両国の古い世代の指導者が合意した重要な了解事項と共通認識を忘れてはならない」と述べた。
レセプションには、日本政府から斎藤勁官房副長官や山口壮外務副大臣ら、政界からは村山富市、福田康夫、鳩山由紀夫元首相や日中友好7団体の代表を務める河野洋平前衆院議長、野田毅日中協会会長、民主党、自民党、共産党国会議員らが出席。財界からも米倉弘昌経団連会長らが参加し、中国大使館発表で約1200人が出席した。
程大使に挨拶した岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長は、先の2012東京中国文化祭で、大使が揮毫した「漢語角」の色紙と共に集合写真に納まって頂いたお礼を申し上げると、大使は「文化祭が成功したことは、皆さんの協力のおかげです。そして、このような時だからこそ皆さんが行っている漢語角活動(民間の草の根交流活動)が、両国にとって大切ですので頑張ってください」と述べられた。
また、福田元総理も「漢語角のような民間の草の根交流活動が、盛んになることが両国にとっては大切なこと」と述べられた。
程永華大使夫婦と鳩山元首相。段躍中撮影