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日本僑報電子週刊 第1051号 2012年10月17日(水)発行
http://duan.jp 編集発行:段躍中(info@duan.jp)
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目次
各媒体が漢語角を取材報道、新規参加者が増加
日本語を学んでいる中国人大学生の投稿、原文のまま掲載します
武吉次朗先生傘寿を祝う 日中翻訳学院主催
滔天会文化講演会の最終案内(10月20日、池袋、志々目氏講演)
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各媒体が漢語角を取材報道、新規参加者が増加
9月下旬から、朝日新聞、NHK、日本経済新聞など日本の大手メディアを
はじめ、香港の鳳凰衛視テレビ、英国の英字メディアなど、併せて8回も
いつも西池袋公園で開催している星期日漢語角(日曜中国語コーナー)を
取材していただきました。特にNHKは二回も取材して、9月26日に放送され
た番組を見て参加された方は、大変多かったです。NHKラジオもその番組
を放送し、聞いた方は多く参加してくれました。
10月30日の漢語角は、40数名の参加者の内、15名が新規参加。11月7日の
漢語角には新規参加者が10名超えました。ありがとうございます。
このような小さい民間交流団体ですが、日中関係の大変厳しいとき、続け
て交流していくのは、日中相互理解にも少し役に立つと考えています。更
に多くの方が参加していただき、在日中国人と率直な意見を交換し、相互
理解が深まれることを心から期待しています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。(段躍中)
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日本語を学んでいる中国人大学生の投稿、原文のまま掲載します
タイトル 日本の大国としての風格を見たい
中国と日本は1972年に中日国交正常化は今年でもう四十周年になり
ました。第二次世界大戦前に、日本では「人生50年」という言葉があり
ました。四十周年は人間にとって、かなり長い時間です。
しかし、中日両国の関係は人生と同じぐらいの時間を経たのに、本当に
国交正常化を実現したのでしょうか。1972年から今年までの四十周年の
間には、日本の侵略戦争について学校教科書の内容を直したことや、元
首相の靖国神社参拝、名古屋市長が南京大虐殺を否定したことなど、様
々なことが起こりました。それらのことはそのつど、日本政府によって
起こされたのです。日本政府が関心を持つべきことはそれらのことしか
ありませんか。
2011年三月十一日に、1000年に一度と言われる東日本大震災が起きま
した。日本は大きな被害に見舞われました。そして、福島原発事故が発
生して、日本およびその隣国乃至全世界に被害をもたらしました。世界
各国が福島原発の問題を心配しています。日本政府が一番関心を持つべ
きことは魚釣島の問題ではなくて、福島のことです。
日本は数十年前に経済大国になりました。日本政府、日本の民衆、また
全世界は日本を経済大国としてだけでなく、政治大国、文化大国所謂イ
メージ大国として受け止めています。しかし、本当に今の日本はイメー
ジ大国でしょうか。イメージ大国はただの経済大国と違って、経済力が
強いだけでなく、自国および世界各国に責任を負う国のことです。日本
政府が侵略の歴史を否認したには無責任な態度で、それではイメージ大
国になることができないと思います。
もし日本政府は日本による戦争に被害を受けた人々(日本人も含めて)
の気持ちを少しでも思いやれば、戦争の見方や、歴史についての教科書、
靖国神社参拝などに際して、今までと違うやり方があると思われます。
もし日本政府は自国の国民、また世界各国に責任を持つのなら、ちゃん
と歴史問題と福島原発の問題を解決するべきだと思います。これらは本
当のイメージ大国へ通じる第一歩です。日本の大国としての風格を見た
いです。(韓福艶)
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武吉次朗先生傘寿を祝う 日中翻訳学院主催
日本僑報社が主催する日中翻訳学院で人気の中文和訳講座、武吉塾講師
武吉次朗先生の傘寿を祝う祝賀会が13日西池袋の中華料理店で塾生たち
有志により開催された。
祝賀会には塾生16名が参加し、各人自己紹介を兼ねて講師にお祝いの言
葉を送った。
今年で3年目を迎える武吉塾通信講座は、すでに第8期が終了し受講生も
80名以上となり継続して受講する生徒が多い。
武吉先生は1932年中国で生まれ、1958年中国から帰国してから日本国際
貿易促進協会事務局勤務。日中国交回復に先立ち経済交流交渉の日本側
通訳として中国を訪問し、1990~2003年には摂南大学国際言語文化学部
教授として日本語、日本文化の紹介に努力された。
現在は日本国際貿易促進協会相談役。一般社団法人中国研究所顧問とし
て日中間の懸け橋となるべく活躍されている。主な著書としては『新版
現代中国30章』(共著・大修館書店)、『日中・中日翻訳必携』(日本
僑報社)、『新中国に貢献した日本人たち 』(日本僑報社)など著書、
訳書多数がある。
先生は常々「翻訳って、実に楽しいですね。」「翻訳は、ほんとうに奥
が深いのですね。」と言われ、中文和訳は、語彙を増やすだけでなく、
論理的な中国語と情緒的な日本語の違いを知り、「コッテリ中華」の原
文を「お茶漬けさらさら」に訳すうちに、背景にある両国文化の違いも
勉強できますと、より良い翻訳に向け研鑚されている。
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滔天会文化講演会の最終案内(10月20日、池袋、志々目氏講演)
日 時: 2012年10月20日(土)午後1時30分~4時30分
場 所: 豊島勤労福祉会館 4階 第3-4会議室
演 題: 日中友好の原点とその方向
―『私記 日中戦争史』著者が語る
講 師: 志々目 彰 先生
司 会: 段 躍 中(日本僑報社・日中交流研究所)
会 費: 一人¥1,000 (当日・茶菓子代)
■講演概要■
【ジャーナリスト 本多勝一氏 推薦の言葉】
新聞で有名な百人斬りとは白兵戦での武勇伝ではなく、
降参した捕虜を斬っただけという勇士本人の講演に、
国家を信じ軍人に憧れていた純朴な軍国少年は
「ひどいなあ、ずるいなあ」という疑問を抱く。
将校の卵である陸軍幼年学校生徒になり、素直に
軍隊教育をうけいれてからもその疑問は持続していた。
のちに自己の良心に従って百人斬りについて証言する。
その経過がよく分かる本である。
いまや八〇代半ばに達した著者の結論は、三度日中戦争を繰り返すなと
いう切々たる日中不戦の訴えとなった。老壮青のどの読者にも読んでほ
しいと思います。
『私記 日中戦争史』(日本僑報社、2012)
この本の著者に、今後の日中友好の原点とその方向をお聞きします。
■講師略歴■
1928年 鹿児島市に生れる。
1942年 太平洋戦争の開戦直後に大阪陸軍幼年学校に入校。
1945年 陸軍予科士官学校(朝霞)で敗戦を迎える。
同年 鹿児島青年師範学校に転入。
1948年 同校を卒業する。教職には定着せず
労働運動・文化運動などに従事。
1959年 東京労済(現全労済東京)職員となる。
1988年 定年退職。
1965年~2000年にかけて、自宅に子ども文庫を開設。
子どもと子どもの本に人間深層の哲学を教えられる。
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日本僑報社 8.15シリーズhttp://duan.jp/item/C09.html
2000私が出会った日本兵(方軍著、関直美訳 1995円)
2001つくる会の歴史教科書を斬る--在日中国人
学者の視点から(王智新・趙軍・朱建栄 1575円)
2002赤い夕陽と黒い大地(竹内治一著、だ志剛訳 1890円)
2002沈黙の語りべ(樊建川著、太田直子ら訳 2310円)
2003鬼子又来了(劉燕紅・塩谷保芳 1890円)
20042003年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 8400円)
20052004年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 9450円)
2005尊厳-半世紀を歩いた「花岡事件」(文遅・
中日友好協会副会長推薦 旻子著、山邉悠喜子訳 3360円)
20062005年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 9450円)
2006らんやの炎(李世光著、山邉悠喜子訳 4200円)
20072006年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 10290円)
20082007年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 12600円)
20092008年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 12600円)
20102009年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 15750円)
20112010年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 15750円)
20122011年の「8.15」(日中友好元軍人の会編 15750円)
2012私記 日中戦争史(志々目彰 著 1995円)
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