朝日新聞 中国人の日本語作文コンクール、最優秀賞に李欣晨さん
2012年12月14日18時55分
第8回「中国人の日本語作文コンクール」(日本僑報社主催、朝日新聞など協賛)の表彰式が14日、北京の日本大使館であった。「幸せな現在」と題し、祖父の戦争体験を踏まえ、日中両国の人々が「過去の影」に縛られてはいけないと書いた湖北大外国語学院日本語学科の李欣晨さん(21)が、最優秀賞(日本大使賞)を受賞した。
李さんは、朝鮮戦争で背中に砲弾の破片を受けた元軍人の祖父との交流を紹介しつつ、日中両国が平和を実現後も「互いに罵(ののし)り合い」をしていると指摘。「永遠の眠りにつく(戦争の)犠牲者が望んだのは、戦争から悪いレッテルを貼り合うことではないだろう」と結んだ。
1等賞には、湖州師範学院の兪妍驕さん、大連東軟情報学院の周夢雪さん、吉林華橋外国語学院の張鶴達さん、四川外語学院成都学院の黄志翔さん、浙江大寧波理工学院の王威さんの5人が選ばれた。
李さんと1等賞の計6人には、朝日新聞デジタルの年間無料購読が、2等賞の15人には、3カ月の無料購読が、それぞれ副賞として贈られた。(北京)