4月15日発行の
人民新聞に中国現地取材と題して、「江西財経大学生が日中関係について討論・・・・草の根交流で国家間対立を克服する」と言う記事が掲載された。
記事の中で、「江西財経大学は省内各地から優秀な学生が集まるエリート校で、日本語学科の学生は省内スピーチコンテストや全国規模での作文コンクール(日本僑報社主催)でも上位入賞を果たしている。」と紹介されている。
当該記事は同大学が行った、日中間の「平和への提言」をテーマとした討論会の取材記事であるが、この討論会を企画した同大学日本語学科主任の厳新平先生は次のように述べた。「中日両国民はまだまだ理解不足。ふれあいがないために相手の考えがわからず、無用な対立が起きる。人は知り合えば友達になれ、対立やもめ事も減るはず。中国で生活する私たちの平和を望む声を日本の人々に発信して下さい。」
また、同大学3年生で日本語を学ぶ余立君は同コンクールで二位を獲得したが、「平和への提言」として、次のような趣旨のスピーチを行った。「抗日戦争に参加した祖父は日本が大嫌いだったが、自分が日本の状況や日本人のマナーの良さ等をいろいろ話すうちに祖父の様子が次第にそして確実に変わってきた。今では日本語でも何でも学ぶことは素晴らしいことだと言ってくれるようになった。自分たち一人一人が周りの人に本当の日本の姿を丁寧に伝えていけば日中友好の局面は打開できると信じます。」
また、大学を案内してくれた学生は、「反日デモは愛国的行為とされているが、我々日本語科の学生はより客観的・冷静に対処すべき。破壊行為は解決にならない。中国は和解と平和を求めています。」と語った。