日本僑報社刊、冨田昌宏著『日本の「仕事の鬼」と中国の〈酒鬼〉』が東京・八重洲ブックセンター本店の「総合ベストセラー」ノンフィクションの部(6月1~7日)で堂々の第6位にランキングされました。
http://www.yaesu-book.co.jp/bestseller/
ベスト10では、第7位につけた話題書で池上彰著『池上彰のやさしい教養講座』(日本経済新聞出版社)よりも上位。「反中」「嫌中」本が出回る中で、中国文化の関連本が10位以内に入るのは快挙だといえそうです。
冨田氏は、1978年の鄧小平訪日通訳を務めたベテラン外交官。6月3日には同ブックセンター本店で本書刊行を記念する講演会が開催され、講師の冨田氏が本書の内容をもとに、漢字を介してみる日本と中国の文化や日中をつなぐ漢字の奥深い世界を紹介しました。
講演会には、漢字文化や翻訳・通訳業務に関心のある一般読者ら60人余りが出席。「通訳する時に、訳しにくい新語や流行語が出てきたらどうするか?」「中国の人に謝る場合は、なんといったらいいか?」など様々な質問が飛び出し、盛会でした。
本書が今回、「総合ベストセラー」入りしたのは、好評を博した講演会の成果もその一因としてあったといえそうです。