
日本僑報社8月18日の発表によると、NHK解説委員で中国関係の報道に長年従事してきた加藤青延(かとう・はるのぶ)氏の『NHK特派員は見た 中国仰天ボツネタ&マル秘ネタ』がまもなく刊行されることが決定した。9月下旬から発売予定。本書は、加藤氏の単著としては第一作となる。
「まだ日本では、さほど知られていない不思議なことが非常にたくさんある」というお隣の国、中国。そんな中国取材の現場に身を置いて30年、加藤氏が関わった中国関係のニュース原稿は1万本以上に上る。その中には「自分が知り得た中国を、十分伝えきれなかったもの」もあれば、「ニュース価値がさほど高くないと判断していたもの」もあると加藤氏。
そこで本書では、「むしろニュースとしては十分伝えきれなかった」という著者の「不思議体験」が、リアルな回想とともに描かれる。
★真夜中に無灯火で走る自動車群 ★中国要人の私生活 ★人民解放軍の兵士は何を食べているのか ★麦畑の中からこつ然と姿を現した戦闘機 ★戦車部隊で飛び交う不思議な日本語交信!? ★中台秘密交流の島 ★台湾海峡にそびえる巨大なスピーカーボックス等々。
この「三十年にわたる中国取材は、不思議発掘の半生であったといっても過言ではない」と加藤氏。ニュースだけでは知りえない、またニュースにはならなかった、ある意味で“貴重な”取材裏話を通して、不思議大国・中国の一端が浮かび上がる注目の1冊だ。
【著者略歴】 加藤青延 (かとう・はるのぶ)NHK解説委員。1978年NHK入局。香港支局長、北京支局特派員、東京国際部デスク、北京支局長、東京アジアセンター副部長を歴任。中国総局長などを経て、2006年より現職。