
8月27日午前、北京国際ブックフェア参加した際、《中国新聞出版報》記者李明遠さんの取材を受けた。29日付の紙面とネットに掲載された。主な内容は下記の通りである。
「残念なことに、私は初めて北京国際図書博覧会に参加しました」。日本に定住して23年の出版人段躍中氏は、博覧会の新しい客人だ。1996年創立の日本僑報社で、中国の政治、経済、文化に関する日本語書籍をこれまでに270冊余り出版してきた。
段氏の今回の帰国は、日本僑報社が中国人民大学出版社と協力して出版した『人民元読本』『大国の責任』日本語版の発売記念式典(上の写真)に出席するためだった。
8月27日正午、『中国为什么能』(中国はなぜできる)日本語版のライセンス契約を結んだばかりの段氏は「中国新聞出版報」の記者に「日本僑報社は中国の出版社30社余りと著作権協力を進めており、そのうち人民大学出版社との契約図書は来年、計20冊に達する」と伝えた。
こうして段氏は、中国の出版社が世に出す良書を日本語に翻訳し、中国の声を客観的に伝える必要があると考えたのだ。
日本に中国事情を紹介することについて段氏は、翻訳図書という1つの道を行くにとどまらないと考えている。「私たちも在日華人と日本人学者に、中国のことを著してもらっている」。段氏はさらに著者講演会の開催、日中翻訳学院の創設、漢語角(中国語交流サロン)開催などの方法を通じて、より多くの日本人に中国を理解してもらっている。
「中日出版人の交流はまだまだ足りない。中国の出版社が日本のブックフェアに参加して出展する時間もいくらか短い。もし、著者を招いての講演や中国語版・日本語版図書の共同展覧、定期開催フォーラムができるなら、中日出版界の交流はより効果的だ」
仕事の関係で段氏が現在、中日間を往来するチャンスはわりあい多い。中日交流の強化について触れると、「日本初の華人創立の主要出版社として、私たちは中国事情を紹介し、中国の声を伝え、中国のイメージを展開することを堅持しなければなりません」とその真心が言葉の中に示された。