
「今後の中国ビジネスの鍵は対等な目線」、『日中関係は本当に最悪なのか―政治対立下の経済発信力』、WEBRONZAに書評掲載
日本僑報社の新刊で、日中ビジネスの実像に迫る最新リポート『日中関係は本当に最悪なのか―政治対立下の経済発信力』(日中経済発信力プロジェクト編)の書評が、朝日新聞社の言論サイト「WEBRONZA」(ウェブロンザ)12月5日付に掲載された。評者は北京在住のジャーナリスト、斎藤淳子さん。
http://webronza.asahi.com/global/articles/2014120400001.html
書評は「今後の中国ビジネスの鍵は対等な目線 一緒に汗をかいて新しいものを作り出していく姿勢が求められている」とのタイトルで、本書に収められた33人の経済人のリポートから、「新たな二国間関係の構築」「グローバル化する中国」「新たなニーズをつかめ」「脱日本ブランド」「経営は人」の5つのキーワードを抽出し、日中ビジネス最前線のビジョンと経営・マーケティングの知恵をまとめている。
中でも「グローバル化する中国」では、「現在の中国、中国企業、中国人の考え方は過去10年間だけを見ても日本人が想像する以上に変化している」(共同通信グループNNA編集委員の江上志朗氏)、「日本はかつての成功経験を捨てて、真摯に中国と向き合う必要がある」(上海でデザインディレクターとして活躍する山川智嗣)などの各リポートのポイントを紹介。
その上で「本書が示唆する中国ビジネスの鍵」として、「中国に対して日本がもっている先入観を打ち破り、自分の目で組織ではなく人を判断し、日本ブランドにあぐらをかくのではなく商品で勝負し、確固とした自己の主張を持ちながらも、押し付けるのではなく対等に異質なものとぶつかり合う」(石川可鍜製鉄の塩谷外司代表)といった中国ビジネス最前線で奮闘している経済人の貴重な意見を伝えている。
日中ビジネスの実像に迫る生の声を、幅広く集めた本書。
そこから読み取ることのできる「中国ビジネスの鍵」の1つが、この書評タイトルにも示された「今後の中国ビジネスの鍵は対等な目線 一緒に汗をかいて新しいものを作り出していく姿勢」にあることは間違いがなさそうだ。
※『日中関係は本当に最悪なのか―政治対立下の経済発信力』(日本僑報社刊)
http://duan.jp/item/172.html