
日本僑報社の新刊『「ことづくりの国」日本へ―そのための「喜怒哀楽」世界地図』(関口知宏著)の書評が、週刊書評専門紙「図書新聞」の最新号(3186号、12月13日付)に大きく掲載された。
作家で評論家の山田宏明氏が、「世界を旅してまとめた『日本の未来』についての提言」「芸能人の域を越えたユニークな文明論の展開」と題して紹介。
それによると、世界中を鉄道で旅してきた関口さんが、その体験で得たユニークな世界観を披露した本書については、「とても真面目に現代社会の直面している問題を考察しており、『芸能人の気楽で洒落たエッセイ集』の域を越えている。難問山積の現代日本の行く末を考える上で、傾聴すべき主張に満ちている」と評価。
さらに、次の時代は「モノ作り」ではなく「こと作り」が日本の目標になる、などという関口さんの独自の見解、提言については、「既存の学者や知識人などの文明論とは、一味もふた味も違う分析は、意味深長で、日本の進むべき道を考える上で、示唆に富んでいる。芸能界、テレビの世界に身を置きながら、世界、未来について深く考える著者の『思弁力』は驚嘆すべきものがある」と分析し、その上で「日本の未来について色々、考えている人には必読の本だ」と紹介している。
書評は、丁寧かつ鋭い分析による『「ことづくりの国」日本へ』の新解釈として、読み応えのある文芸評論となっている。
※『「ことづくりの国」日本へ―そのための「喜怒哀楽」世界地図』(日本僑報社刊)
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