
「言い訳を並べて中国人としてのプライドを保つなど無意味」=中国の若者が「公共マナーと中国人」を語る レコードチャイナが配信(12/7付)
http://www.recordchina.co.jp/a98554.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141207-00000018-rcdc-cn
中国ニュース通信社「レコードチャイナ」は12月7日、日本僑報社刊の第10回中国人の日本語作文コンクール入選作文集『「御宅」と呼ばれても』の一部を抜粋する形で、ニュース記事を配信した。
記事は「公共マナーと中国人」というテーマについて、南京農業大学で日本語を学ぶ汪婷(ワン・ティン)さんが興味深い日本語作文を書いている、としてその内容を紹介。
汪さんは作文で、レストランで大騒ぎしている子供たちを親が叱らないことに対し、同行の日本人教師に「良くないこと」だと指摘され、それによって中国人の公共マナーや自分のあり方について見直すきっかけになったという経験を綴っている。
レコードチャイナに配信された記事全文は、以下の通り。
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「公共マナーと中国人―国際社会で活躍する中国人に求められる公共マナーとは」というテーマについて、南京農業大学で日本語を学ぶ汪[女亭](ワン・ティン)さんが興味深い日本語作文を書いている。
汪さんが日本人教師と中国のレストランに行った際、店内で大騒ぎしている子供を親がしからないことや、店員の横柄な態度を「良くないこと」と指摘した教師に対し、汪さんは「仕方がない」という趣旨の言い訳をしたという。
汪さんは、「マナーについて、先生との温度差を何回も感じ、自分の態度がどこかおかしいと思うようになりました。なぜなら、いつも心の奥底では先生の言葉が正しいと思うからです。問題から目をそらせば、その場は平安に過ごすことができます。大声で話す人がいれば静かな場所に移動し、歩きたばこに遭遇すれば煙が流れてこない方向を探します。注意すればもっとひどい目にあうかもしれません。目の前の快適さを手に入れるために見て見ぬふりを続けてきました。外国人の先生の感覚に触れ、自分のいびつさに気が付きました。言い訳を並べて中国人としてのプライドを保つことなど無意味です」としている。
汪さんは日本への留学経験はないが、中国で日本人教師と接したことで、中国人の公共マナーや自分のあり方について見直すきっかけをつかんだようだ。
※ 第10回中国人の日本語作文コンクール入選作文集『「御宅」と呼ばれても』(日本僑報社刊)より。