21世紀の日中関係を考えるオープンフォーラム「日本日中関係学会」(宮本雄二会長)は1月19日夕方、東京・神田の学士会館で「第3回宮本賞」表彰式を行った。
これは、若い学生たちに日本と中国、東アジアの関係に強い関心を持ってもらい、よりよい関係構築のために大きな力を発揮してもらおうと設けられた学生懸賞論文。政治、経済、文化など幅広い分野を対象として、専門性の高い研究論文からオリジナリティーあふれる体験レポートまで、さまざまな形式の論文を募集している。
今回の宮本賞には、「学部生の部」「大学院生の部」を合わせて49人(グループも含む)から応募があった。
厳正な審査の結果、「学部生の部」では、間瀬有麻奈さん(愛知県立大学)の論文「日中間の多面的な相互理解を求めて」が最優秀賞を受賞した。
また、「大学院生の部」では陳嵩さん(東京大学)ら3人が優秀賞に選ばれた。表彰式では受賞者たちが会場の拍手に包まれ、晴れやかな笑顔を見せていた。
続いて、前駐米大使の藤崎一郎氏が「アジア太平洋地域における日米中関係の行方」と題して講演した。
日中関係学会によれば、「第3回宮本賞」は応募者の約8割が中国人学生だった。日本の大学に留学している学生だけでなく、中国大陸の多くの大学からも応募があった。
また回を重ねるごとに応募者が飛躍的に増加しており、論文のレベルも向上が著しく、「宮本賞はいまや、日中の若者による相互理解を深める上で大きな役割を発揮し始めた」と言えるという。
今年も「第4回宮本賞」の論文募集が6月ごろから開始される。
募集内容、応募方法などは日中関係学会のホームページをご確認ください。
※ 日中関係学会 http://www.mmjp.or.jp/nichu-kankei/index.html