
【推薦の言葉】 この小説は1961年から2001年まで激動の中国を舞台に、貧しい一農村女性の半生を描いたものです。主人公春草は、四人兄弟の中のただ一人の女子ということで、母親から厳しく育てられます。成人して伴侶を得、結婚して家を離れますが、火災を皮切りに夫の不祥事が招く災難など幾多の困難に遭遇します。小説は授かった双子を擁して苦難を乗り越え、けな気に生きる姿を感動的に描いています。この小説を読むことにより中国社会の深層にも触れることができるでしょう。多くの日本の皆様に是非お読みいただきたいと念じています。 NHK中国語講座講師、東京工科大学教授 陳淑梅