日本僑報社がこのほど明らかにしたところによると、同社の最新刊で、日中の“同字異義語”を楽しく解説した『日本語と中国語の落し穴――用例で身につく「日中同字異義語100」』の著者である久佐賀義光(くさか・よしみつ)氏をはじめ、その旺盛な“シニアパワー”を生かした著書・訳書が同社から続々刊行されている。
教養書から実用書、小説までジャンルは多岐にわたる。それらの多様な作品は、日中間の相互理解を促進する上で大きな力となっている。
『日本語と中国語の妖しい関係』松浦喬二著http://duan.jp/item/149.html
『中国漢字を読み解く』前田晃著http://duan.jp/item/146.html
シニアパワーを生かした日本僑報社の刊行物(一例)は、下記の通り。
■久佐賀義光・著、王達・中国語監修
『日本語と中国語の落し穴――用例で身につく「日中同字異義語100」』
http://duan.jp/item/177.html
絶対に間違えてはいけない単語から話のネタまで――。日本と中国で同じ漢字なのに意味が違う“同字異義語”は中国語学習やビジネス交渉の際、日本人が陥りやすい落し穴の1つだ。本書に収録されるのは「請求」「迷惑」「刺身」「主人・愛人」「新聞」など、日中“同字異義語”を楽しく解説した人気コラムから厳選された全100編。
読みやすいエッセイ調の文体で、身近な漢字の意外な意味を知ることができる。日本語への理解をさらに深めたい方にもおすすめの1冊だ。
著者は三井物産の初代駐中国総代表、法律事務所顧問を歴任し、常に経済界の第一線で活躍してきた久佐賀義光氏。
【著者略歴】久佐賀義光(くさか・よしみつ)
1932年生まれ。東京外国語大学中国語科卒。三井物産株式会社初代駐中国総代表、LEC東京リーガルマインド大学総合キャリア学部教授、高井伸夫法律事務所中国担当顧問を経て、現在は弁護士法人ブリッジルーツ顧問。国際社会貢献センター日本語講座講師。
■王海鴒・著、陳建遠/加納安實・共訳
『新結婚時代』
http://duan.jp/item/150.html
中国の現代小説を代表する超ベストセラー。2006年9月、北京で初版が出版されると、たちまち空前の大ヒットとなり、30万部を超える売れ行きを記録。間もなくTVドラマ化され、半年の間に中国全土の各キー局で放映されて反響を巻き起こした。
2007年第13回上海テレビ祭で「最優秀監督賞」「最優秀女優賞」ダブル受賞!
2007年第1回東京国際テレビ祭で「最優秀テレビドラマ賞」受賞!
描かれるのは、恋愛結婚した1組のインテリ夫婦と、その親族や周囲の人々の複雑な人間模様だ。
都会で生まれ育った妻と、農村で生まれ育ち、都会の大学を出て職を得た夫。都市と農村、それぞれの実家の親兄弟、妻の親友と実業家の不倫の恋愛……。それらが夫婦生活に次々と波紋をもたらす。さらに、さまざまな結婚タイプ・恋愛タイプが描写され、それが夫婦の生活にも複雑に絡み合っていく……。
現代中国のかかえる都市・農村の格差や貧富の格差といった問題が、軽快なタッチでさりげなく描かれ、リアルな庶民生活を身近に感じることのできる秀作。
【訳者略歴】加納安實(かのう・やすみ)
1922年神戸市生まれ、元新聞記者。1942年大阪商科大学高商部卒(戦時繰り上げ卒業)。1942~45年兵役を経て、1946~77年朝日新聞社勤務。1978~87年静岡県民放送社(現・静岡朝日テレビ)勤務。1987年~現在社史執筆、英文金融週報翻訳、通信講座『随筆』の添削講師など。
■『梁山伯と祝英台』3部作シリーズ
1)渡辺明次・著『梁山伯祝英台伝説の真実性を追う』(日中対訳版)
http://duan.jp/item/034.html
「梁山伯と祝英台」は、中国版「ロミオとジュリエット」とも言われる、日本ではあまり知られていない美しい愛情物語。本書は「悲恋の物語を日本に正しく知らせよう」という壮大な目標を持つシリーズの第1弾。
著者が「梁山伯と祝英台」伝説の真相を解き明かそうと、中国全土をめぐり踏査した結果をまとめたこの作品は、同時にその取材の旅を記録した秀逸なドキュメンタリーとなっている。
2)趙清閣・著、渡辺明次・訳『小説 梁山伯と祝英台』(日中対訳版)
http://duan.jp/item/046.html
男装して杭州の塾に入った祝英台は、誠実で温厚な青年・梁山伯と義兄弟の契りを結ぶが……。中国で1600年以上にわたり語り伝えられてきた「梁山伯祝英台伝説」をもとにした長編小説を翻訳。原文を付す。
3)周静書・編、渡辺明次・訳『梁祝口承伝説集』
http://duan.jp/item/049.html
『梁山伯と祝英台』3部作、堂々の完結編。中国で知らない人はいない、何千年も昔から黄河をわたり語りつがれてきた梁山伯と祝英台の「梁祝伝説」。広大な中国の大地に伝わる、様々な変貌を遂げた愛のかたちである55の梁祝伝説がここにそろった!
【著者・訳者略歴】渡辺明次(わたなべ・あきつぐ)
1941年生まれ。70年、中央大学文学部卒業。72年より高校教諭となる。2002年に定年退職後、北京外国語大学国際交流学部に留学。2006年本科を修了。
著書に、北京外国語大学の卒業論文をまとめた『梁山伯祝英台伝説の真実性を追う』、訳書に『小説 梁山伯と祝英台』『梁祝口承伝説集』(いずれも日本僑報社刊)など。