○ 日中翻訳学院で、武吉次朗先生(元摂南大学教授)が講師を務める中文和訳通信講座「武吉塾」の人気のほどは、よく知られるところです。次期・第15期(8月より募集予定)もすでに数人の受講希望者が“開講待ち”をしている状況です。
それと同時に、中国人講師が担当している日文中訳通信講座も最近、人気が高まっています。このほど第7期の修了式を迎えた日文中訳「鄭塾」(鄭民欽先生)と「薛塾」(薛紅玲先生)の受講生数は今期、初めて日本人が中国人を上回りました。
母国語から外国語(中国語)への翻訳は一般的に難しいとされますが、日本人受講生のこうした旺盛なチャレンジ意欲はすばらしい!と感心しています。日文中訳の学習は、中国理解がより深まるとともに、中文和訳にも大いに役立つことでしょう。受講生のいっそうのご活躍を期待しています。
○ 日本僑報社の最新刊で、中国の女性作家・裘山山氏のベストセラー小説の日本語版『春草―道なき道を歩み続ける中国女性の半生記』が、おかげさまで4月22日の発売早々、オンライン通販「アマゾン」でベストセラー入りを果たしました。おしなべて伸び悩むことの多い“中国小説の翻訳版”がこれほど注目されるとは、じつは夢にも思いませんでした。
この小説は「中国版『おしん』の半生記」ともいわれます。主人公・春草の不撓不屈の感動物語が、多くの読者の共感を得ているのかもしれません。
また翻訳者(徳田好美/隅田和行・共訳、于暁飛・監修)による質の高い翻訳も、ヒットを後押ししていることでしょう。
よくいわれることですが、翻訳という仕事は、“日中相互理解の懸け橋”だと思います。日中翻訳学院の受講生はもちろん、受講生でない方でも、翻訳してみたい書籍があれば、ぜひ私どもにご推薦ください。微力ながら応援したいと思っています。
引き続き、日本僑報社・日中翻訳学院へのご支援とご協力を、よろしくお願いいたします!(本日配信した日中中日翻訳フォーラムhttp://www.mag2.com/m/0001631601.html 第13号より転載)