○ 知られざる新疆の魅力を満載した、中国のベストセラー初の日本語版となる『新疆物語―絵本でめぐるシルクロード―』がまもなく日本僑報社より刊行されます。中国の著名な漫画家である王麒誠氏が、楽しいイラストとともに新疆の歴史、文化、社会、観光などをまるごと紹介したものです。
ふんだんな漫画(イラスト)とともに中国を紹介する書籍の出版は、弊社としては初めての試み。読者のみなさんの印象や感想はいかがでしょうか。ぜひお手にとって、ご覧いただきたいと思います。
○ このところ、中国の出版社やテレビ局が弊社に来訪されることが増えています。実際に日本で取材し、出版や番組を通して「両国の相互理解を深めたい」という、その熱意には本当に感心させられます。
そのうち海南出版社では、奈良時代の阿倍仲麻呂から現代の著名人にいたる日本人全100人の伝記を、100冊のシリーズにして出版する計画だとか。また茶道、華道、香道、剣道といった日本独特の「道」の文化もシリーズ化して紹介したいそうでした。
南京市の江蘇テレビ局では、これまでとは異なる切り口で、先の戦争を検証するドキュメンタリーを制作。昨年国内で放送されて、大変評判を呼んだそうです。
彼ら中国のメディア人の熱意と努力に敬意を表するとともに、私たちも頑張らなければと襟を正す思いです。
○ このように昨今は、中国から観光客だけでなく、政府高官、文化人、メディア関係者などがどんどん来日しています。日中“大交流時代”の到来を予感させるものです。
ひるがえって日本から観光などで訪中する人は、以前に比べ大幅に減少したといわれます。
『新疆物語』などを参考にしていただいて、ぜひこの“大交流時代”に訪中し、中国の本当の姿や変化のようすを見ていただきたいと思います。
2015年6月3日
段躍中