
第4回中日出版界友好交流会のご挨拶
中国大使館公使参事官兼大使館報道官 何 振良
2015年7月2日
みなさんこんにちは。第4回中日出版界友好交流会に参加できましたことを大変嬉しく存じます。はじめに駐日中国大使館を代表し、今回の交流会の開催成功に謹んで熱烈な祝賀の意を表します。また、これまでの長い間中日関係の改善と発展に関心を示し、ご支持くださった両国出版界の皆様方に心より感謝申し上げます。
中日出版界友好交流会は2012年に始まり本日にいたるまで、すでに4回開催されました。みなさんもご存知のとおり、この4年間はまさしく中日国交正常化以来、最も困難な時期でした。このような緊迫した厳しい状況のもとでも、中日出版界友好交流会は一度として中断したことはありませんでした。この会は、中日双方の出版界が交流と協力を強化するための素晴らしい場を提供するだけでなく、両国民がお互いに理解と信頼を深めるために重要な働きをなしています。この交流に絶え間なく尽力されてきた中日双方出版界の皆様方の奮闘と努力に心からの敬意を表します。
書籍は情報と知識を伝え、小は個人的見解を得させることから、大は世論の形成にいたるまで、何をもってしても替えることのできない働きをなすものです。ある調査によると、中日双方の国民の多くは相手国に対する好感が乏しいとのことです。私が思うにこの主な原因は、双方の理解が足らず、相手に対する認識に偏りが生じているからです。このような問題を是正するのに書籍は独自の役割を果たせると信じています。本日の交流会のテーマは折好くも「中日出版界の交流と両国関係改善への役割」であり、今回の交流会を機に、中日出版界がより一層交流と協力を強化し、お互いの理解を深めるために有益な出版物を両国のみなさんにさらにたくさんお届けし、中日双方が相手国に対する客観的・理性的な認識を築くことを助け、中日関係の改善と発展のために堅固な社会的基礎を打ちたてることを願っております。
昨年11月に中日関係が改善の兆しを見せて以来、両国の各分野、各レベルにおける対話と交流は次第に回復し、中日関係がさらに良好になる形勢を示しています。5月には習近平国家主席が中日友好交流大会に出席し、重要な演説を行いました。中日両国は平和の発展を共に推し進め、この先何代にもわたる友好関係を手を取り合って築いていこうと心をこめて呼びかけ、また両国の関係改善に対する中国の強い願いと真心を余すところなく示しました。長年にわたる緊迫した困難な情勢を経て、中日関係は今日の成果を得るにいたりましたが、これは決してたやすいことではなく、お互いに大事にし守っていかなければならないものなのです。これからも中日双方が共に力を合わせ、両国の関係が改善しさらに前進していくことを切に願っています。
最後に、中日出版界友好交流会が今後ますます盛況になり、中日出版業界の交流と協力がさらなる成果を収められることを、心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。(中西真・訳)