今号のメルマガは、戦後70年の節目にあたり、日本僑報社の「反戦平和・世代友好シリーズ」新刊・既刊の特集です。
その中では、中国人民解放軍指導員の自伝、初の日本語版となった『琅ヤの炎』(李世光著、2006年刊)もご紹介しています。http://duan.jp/item/038.html
同書でも明らかにされている通り、戦前戦中に中国に渡った日本人の中には「日本軍国主義による侵略の罪」を反省し、中国共産党の革命運動に共鳴して戦後も中国に残り続け、人民解放軍の前身となる部隊に参加した人たちもいました。
弊社の既刊『続 新中国に貢献した日本人たち』(中国中日関係史学会・編、武吉次朗・訳)でもその功績が紹介された、元人民解放軍兵士の兵頭義清氏(日中経済貿易センター理事などを歴任)、花薗昭雄氏(日中平和友好会会長=掲載当時)は他界されたと最近うかがい、驚いています。
http://duan.jp/item/021.html
反戦平和を胸に、新中国の建設のため多大な貢献をなされた、中国でも高く評価されている“老兵”たちです。戦後70年が過ぎ、このような日本人老兵も次第に少なくなったと聞いています。その中には、歴史的記録に留められていない老兵も多々いらっしゃることでしょう。書籍(文字)や映像による記録を残しておくことの重要性を、改めて強く感じています。
折しも今日8月12日付の「中国青年報」が弊社の新刊である反戦平和・世代友好シリーズ第12作『2014年の「8.15」』を取り上げてくださいました。
http://news.xinhuanet.com/overseas/2015-08/12/c_128118809.htm
http://duan.jp/item/184.html
タイトルは「日本僑報社出版反戦図書:搶救歴史比拍抗日神劇好」(日本僑報社が反戦図書を出版:歴史を救うことは、抗日ドラマを撮影するより良い)。抗日ドラマを制作するより、歴史的記録を残していくことのほうが重要だという意味です。
全くその通りだと同感しますし、弊社でも引き続き、後世に残すべき貴重な記録を書籍にして残していきたいと思います。
※メルマガ全文http://archive.mag2.com/0000005117/20150812115654000.html