今号は、このほど弊社より刊行された『中国式コミュニケーションの処方箋』の特集です。
本書は、中国で大変有名な2人の著者――メディアと外交のプロである、趙啓正(ちょう・けいせい)氏と呉建民(ご・けんみん)氏による最新刊の日本語版です。
原書は、2人の講義をまとめて中国人民大学出版社から刊行された『正見民声』。まるで四字成語のようなこのタイトルは、趙啓正氏の「正」と呉建民氏の「民」を用いて、「民声の正しい見解」(「正見」の発音は「政見(政治的見解)」にも通じる)という意味を表しています。
中国人には一見して意味がわかる味わい深いタイトルですが、日本人にはわかりにくいため、翻訳版は日本人向けに工夫を凝らし、よりわかりやすいタイトルといたしました。外国書物の翻訳出版にあたっては、その国の読者に広く受け入れられるために、あれこれ工夫することが必要だと思います。いろいろと知恵を絞らなければなりませんが、これからも果敢に挑戦し続け、より良質な書籍を日本の皆様にお届けしたいと考えています。
本書はこのタイトルをはじめ、デザインやレイアウトについても各方面から評判を得ています。2人の著者からもこのほど「(日本語版は)日本式で、日本人向けの本になっている」と喜びの声が届きました。
この8月26日には、北京で開催される国際ブックフェア「北京国際図書博覧会」(26~30日)に合わせて、本書(日本語版)の刊行式と記者会見を行います(中国人民大学出版社との共催)。著者の2人をはじめ、出版元の代表として私も出席する予定です。
中国の元政府高官が、中国人のコミュニケーションについて述べた価値のある本ですので、在北京の日本のマスコミ各社も取材に来られると聞いています。8月26日に北京におられ、ご関心のある方は、北京の「中国国際展覧中心」(順義区新館)の中国人民大学出版社のブースにお越しください。皆様のご来場をお待ちしております。
なお、この国際ブックフェアに出席するため、来週(8月24~29日)は北京に出張いたします。現地ではフェイスブック、ツイッターが使えないほか、メールの返信が遅れる可能性もあります。このメールマガジンも来週(8月26日)配信分は、お休みとさせていただきますが、予めご了承ください。
ブックフェアの模様は帰国後、詳しく報告させていただきます。どうぞお楽しみに!
残暑の折から、皆様くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。