日本僑報社10月26日の発表によると、『豊子愷児童文学全集第2巻 少年音楽物語』が、同社から刊行されることが決まった。11月下旬に発売される予定。
本書は同社から刊行されている豊子愷児童文学全集シリーズ(全7巻予定)の中の一冊で第一巻「一角札の冒険」に続く第二弾。豊子愷が情熱を注いだ音楽に関する短編をまとめた。
音楽に興味を持ち始めた少年の話から始まり、音楽における基礎練習の大切さ、音楽の影響力、音楽の意義など、著者の伝えたい思いが詰め込まれている。物語にそって音楽理論の基礎が身につき、未来の音楽家を育てるには最適の一冊。作家の海老名香葉子さんが推薦の言葉を寄せる。
【著者紹介】豊子愷(ほう しがい)近代中国の代表的な漫画家・散文家・翻訳家。1921年(大正10年)日本に短期留学した際、竹久夢二と親交をもち、大きな影響を受ける。子供をこよなく愛し子供向け文学作品を数多く執筆するほか新聞に「子愷漫画」の名でひとコマ漫画を発表し「漫画」という言葉を中国で広めた。その他にも「源氏物語」や夏目漱石の「草枕」の翻訳をしたことでも有名。
【訳者紹介】藤村とも恵(ふじむら ともえ)長野県出身。深圳大学語学留学課程修了、現在広東省深圳市在住。日中翻訳学院武吉塾を第四期より継続受講中。
【海老名香葉子さん 推薦の言葉】
中国児童文学界を代表する豊子愷先生の児童文学全集がこの度、日本で出版されることは誠に喜ばしいことだと思います。溢れでる博愛は子供たちの感性を豊かに育て、やがては平和につながっていくことでしょう。