
11月17日(木)、学校法人立命館は、立命館大学京都衣笠キャンパスを主会場とし、琵琶湖草津キャンパス、立命館アジア太平洋大学別府キャンパスの3つの分会場(生中継)にて、立命館孔子学院開講を記念して王毅・中華人民共和国駐日特命全権大使による講演会、「東方文化を広げ 調和世界を築こう」が開催され、多くの教職員、学生、留学生などが熱心に聴講した。
王大使はこの日、講演に先立ち、国際平和ミュージアムを安斎育郎平和ミュージアム館長とともに熱心に見学された。その後、王大使に対して立命館大学から名誉博士号の贈呈が行われ、その席上で王大使は立命館の名称が孟子の教えに由来することに触れ、「ただ天命を待つより、限られた生命を最大限に生かし、世界のため、平和のために自分を動かすことが大事」と述べた。
講演では冒頭に川本八郎理事長、長田豊臣総長、周 生立命館孔子学院長が挨拶し、李東翔・中国駐日大使館公使参事官が国家対外漢語指導弁公室許琳主任に代わって祝辞を述べた。北京大学対外漢語教育学院副学院長の王順洪氏は北京大学許智宏学長の祝辞を代読し、「日本初の孔子学院を歴史ある立命館大学に設置する事に協力でき、北京大学としても嬉しい」と語った。
王大使は、東アジアのみならず世界に広まり各国文化と共に発展してきた儒教の歴史を踏まえて「儒教の真髄は和であり、現在もその教えは調和の取れた社会、調和の取れた世界の構築の姿勢に受け継がれている」と述べ、共に儒教の影響を受けてきた日中の友好、共存を訴えた。
名誉博士号贈呈式で握手を交わす長田総長(左)と王毅大使(右)

講演を行う王毅大使