日本僑報社・日中交流研究所主催の「中国人の日本語作文コンクール」はこのほど新たに、過去の作文コンクール受賞者を対象にした作文を募集します。
同作文コンクールは2005年にスタートし、今年で第11回を迎えました。これまでに中国各地の300校を超える大学・専門学校などからのべ約2万8000人が応募し、佳作賞までの各賞受賞者はのべ1200人を超えています。
受賞者たちの中には現在、日中両国の経済、文化、科学技術など各分野の最前線で活躍している人も数多くいます。
こうしたことから作文コンクール事務局は「あの受賞者が今、どんな分野で活躍しているか」という近況を知り、後に続く後輩たちの目標としてもらうためにも、過去の受賞者を対象にした作文を募集します。
テーマは広く「私と日本語作文コンクール」(中国語または日本語で1000字以上)とします。
受賞者と日本語作文コンクールとのかかわりから、作文コンクールに学んだこと、そして現在どのような方面で活動しているか、作文コンクールの学びをどう生かしているかまで内容は自由ですが、現在までの成長過程や近況がわかる形で作文をまとめてください。
その第1作として寄せられた趙思蒙さん(第9回作文コンクール1等賞受賞、当時首都師範大学学生、現在は名古屋大学大学院生)の作品をご紹介します。
「コンクールが私の生活を変えた 夢の追求にさらに勇気をもたらした」(中国語)と題し、このほどコンクールの協賛団体である安田奨学財団の奨学金を受けて日本留学を実現させた趙思蒙さんは、2年前に参加した作文コンクールに対し「このコンクールが今でも私の生活に大きな影響を与えている」と強調。
「自分の日本語能力を高めるチャンスになれば」と思い、参加したコンクールで思いがけず1等賞を受賞し、北京の日本大使館で開かれた表彰式で受賞スピーチをした時の緊張感も恥ずかしさも「栄誉であり、青春の最も美しい刻印の一つ」だと振り返ります。
そして今回、「幸運にも」奨学金を受けて留学。
「誇張して言うのではなく、作文コンクールが私の生活を変え、夢の追求にさらに勇気をもたらした。人生のどこかでためらっている人たちには、失敗を恐れず、損得を気にかけず、自分のために勇敢な一歩を踏み出して」と趙思蒙さんは後輩たちに呼びかけています。
趙思蒙さんの作文を参考に、受賞経験者の皆さんは具体的な体験談や近況報告などをどしどしお寄せください。応募作品は、日本僑報社HPへの掲載、日本語作文コンクールとの連動企画などで使用させていただく予定です。あらかじめご了承ください。
なお、応募者にはもれなく日本僑報社の人気書籍を贈呈いたします。
よろしくお願いいたします。
※ 趙思蒙さん「私と日本語作文コンクール」全文
http://duan.jp/news/2015/1116.htm
※ 「私と日本語作文コンクール」へのご応募は、住所、氏名、職業(大学・会社・団体名など)、第何回の日本語作文コンクールに参加し、どんな賞を受賞したか、連絡先(電話、E-mail)を明記の上、E-mail: sakubun@duan.jp あて、件名「私と日本語作文コンクール」としてお送りください。
※ ご応募・問い合わせ先 E-mail: sakubun@duan.jp