日本僑報社の最新刊で、中国最高峰の文学賞「魯迅文学賞」受賞作家、孟繁華(もう・はんか)氏が放つ『現代中国カルチャーマップ 百花繚乱の新時代』がこのほど、オンライン通販「アマゾン」で予約受付を開始しました。12月上旬、発売予定です。ぜひご期待ください!アマゾン: http://urx3.nu/pixC
翻訳は、日中翻訳学院「武吉塾」修了生の脇屋克仁(わきや・かつひと)さん、松井仁子(まつい・よしこ)さんの2人が担当。本書は脇屋さん、松井さんにとって書籍翻訳の第一作となりました。
【内容紹介】悠久の歴史とポップカルチャーの洗礼、新旧入り混じる混沌の現代中国を文学・ドラマ・映画・ブームなど立体的によみとく1冊。
急激な社会の変化にともない、中国では時代を表す様々な言葉が生まれては消えていった。士大夫・文人の伝統、毛沢東を再評価する復古運動、テレサ・テン、夭折の天才詩人・海子、破滅的詩人・顧城、発禁の書『廃都』、ノマドカルチャー、中国映画、ネット小説、韓流ブームなど……、具体的な事例を豊富に盛込み、20世紀後半以降の現代中国の文化現象に焦点をあてる。
伝統文化と大衆文化・最先端文化が衝突するなかでの、人々の変りゆく価値観、また新たな理想について論じ中国社会の変化と本質を読者に提示する。
【著者紹介】孟 繁華(もう・はんか)山東省鄒城市出身、北京大学で博士号(文学)を取得。瀋陽師範大学で特別教授、中国社会科学院及び吉林大学博士課程で指導教官、遼寧省作家協会副主席、中国当代文学研究会副会長などを務める。
長きに亘り、中国現代文学の研究、評論に携わり、主な著作に『1978:激情歳月』『夢幻与宿命』『中国20世紀文芸学学術史(第三部)』『想像的盛宴』『伝媒与文化領導権』など。また、『中国社会科学』『文学評論』『文芸研究』『光明日報』『文芸報』などの新聞、雑誌に論文、評論を発表している。
中国文学界最高の栄誉とされる魯迅文学賞をはじめ、華語文学メディア大賞、中国文学芸術界連合会優秀文学理論評論賞、中国社会科学院優秀研究成果賞など受賞し、その著作は複数の言語に翻訳され世界中で読まれている。
【訳者紹介】脇屋克仁(わきや・かつひと)1970年、大阪府生まれ。大阪市立大学文学部在学中、片山智行先生や大内田三郎先生などの影響を受け、中国語および中国文学を学ぶ。2011年に日中翻訳学院が主催する武吉塾の存在を知り、第8期から受講。以降14期まで通算7期修了。(序論~第3章、「日本の読者へ」担当)
松井仁子(まつい・よしこ)中国の現代アート・文学に関心があり、北京に1年間、語学留学し、現地で中国語を学ぶ。帰国後、中国語通訳者・翻訳者養成スクールにて訓練を受けつつ、映画祭の字幕翻訳に参加するなど実地経験を積む。2012年から2014年まで、日中翻訳学院「武吉塾」で武吉次郎先生に師事。(第4章~第6章担当)