日本僑報社11月26日の発表によると、『中国による平和―新たなるパックス・シニカへ向けて―』が、同社から刊行されることが決まった。12月下旬に発売される予定。
著者は中国人民大学の李景治教授。本書において中国の発展が世界に与える影響を詳細に語っている。
南シナ海問題や尖閣諸島(釣魚島)問題など、日本からは虎視眈々と覇権を狙っているように見える中国だが、中国政府は一貫して自国の平和的発展を主張している。中国が目指す「平和的発展」とはなんなのか? 中国が自らを平和国家だと考える根拠とは? 中国の外交戦略の核心に迫る。
目次
第一章 「平和的発展」「和諧世界」とは何か
第二章 中国の「平和的発展」と国際秩序
第三章 中国の「平和的発展」と経済のグローバル化
第四章 「平和的発展」と外交
第五章 「平和的発展」の堅持と「和諧社会」構築の推進
【著者紹介】
李 景治(り けいち)
北京に生まれる。中国人民大学国際関係学院教授。中国人民大学国際関係学院院長、同大学学術委員会委員など歴任。主な研究分野は現代の世界経済、政治。著書に《当代世界経済与政治》《国際戦略学》《反恐戦争与世界格局的発展変化》《科技革命与大国興衰》《当代資本主義国家的政党制度》《当代資本主義的演変与矛盾》《中国和平発展与構建和諧世界研究》などがある。
【訳者紹介】
林 永健(はやし えいけん)
1972年島根県出雲市生まれ。英国ケンブリッジ大学博士課程中退。東京大学をはじめ国内外の大学で研究に携わる。2007年から中国通信社で編集部記者を務めるかたわら、日中関係研究所および中国研究所に参加。2009年から元衆議院議員の岩國哲人事務所で勤務。2008年より日中翻訳学院受講。